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裸足の伯爵夫人 (mirabooks) 著者 : キャンディス・キャンプ ハーパーコリンズ・ジャパン 発売日 : 2016-09-08 |
とても読みやすく、面白かったです。
まずヒロインのチャリティがとても魅力的に生き生きと描かれています。
正義感が強く、他人のためには自らの危険も考えずに渦中に飛び込んでゆくー。
まさに、私好みの大好きなキャラに終始ワクワクドキドキしながら読み進めました。
チャリティの相手役となるヒーローのデュア卿もまた男らしい魅力に富んだ男性です。
まさに、ベストカップルといったところでしょうか。
ただ一つだけ気になったのは、デュア卿ことサイモンの愛人だったシオドラの存在について。
チャリティが生きた時代のイギリスでは、独身の男性が愛人を持つというのはごく普通のことだったのかもしれません。
しかし、現代を生きる私には、女性の身体を商品と見なし、それを買うことを「仕事」と割り切りることはできませんし、相手女性がその男性に愛情を持ち結婚を望むことが悪いとはいちがいには思えません。
シオドラがサイモンの気持ちを取り戻すためにチャリティを誘拐し殺害しようとしたことそのものは、許されない卑劣なことです。
でも、サイモンが「シオドラとの関係は仕事であり、自分は彼女の身体を金で買っただけ」と断言したところは反発を感じました。
繰り返しますが、130年前のイギリスと現代日本を同じに考えてはならないと承知の上での感想です。
他サイトでの書評レビューで、チャリティが自分勝手なので嫌いという感想があり、読み始めるまではちょっと不安でしたが、読んでみると本当に良い子だと判ってホッとしています。