玉座に座っているから王ではなく、王たる努力をするからこそ王なのだ~映画 王となった男~ | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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こんばんは。やや欠け月


今夜は早速、借りてきた韓流時代劇 王になった男を見ました!




一挙に最後まで見終わって二時間、もう感動のあまり、言葉がありません。


―と言ったら、もの凄く陳腐で安っぽい感想になってしまうのですが(;´Д`)ノ


本当にそれしか言うことがなくて、語彙力の乏しさにただ恥じ入るばかりです。


人気も実力も兼ね備えたイ・ビョンホンさん初の時代劇ということもあり、韓国でこの映画が


公開された頃から、是非、見たいと思っていた映画でした。


時代は朝鮮国王光海君カンヘグンの治世、


ある日、毒薬のために意識を失った王の身代わりに突如として仕立てられた男。


王として過ごす中に、いつしか政治や国、民のことについて真剣に考えるようになっていきます。


また、ひっそりと宮殿の片隅で暮らす王妃との束の間の淡い心の交流。


ハン・ヒョジュさんがトンイのときとはまた違った抑えた演技で


気品ある王妃を演じています。


市井の片隅でただ毎日を無為に生きてきた庶民の男がある日突然、王の影武者となったために、


身代わり王としての日々を通じて男として人間として王として成長する姿が


見事に描かれていました。


王とは玉座に座って偉そうにしているから王


なのではなく、王になるための努力をしてこそ


真の王たるのだ、


つまり王という立場が王を作るのではなく、


王という立場にふさわしくなるために王自身が


努力して初めて真の王者・為政者になれるのだ


と我々に教えてくれます。


そして、彼が偽物の王であると知るごく少数の一部の者たちは本物の王よりはよほど


王らしくなった民のことを心底から考え憂える仮の王に心を寄せていくようになるのでした。


それは最後の方で、都承旨トスンジ【王の秘書官】が彼に言うことで判ります。


―お前が民のことを思う王になりたいのなら、私がその夢を叶えてやろう。


しかし、彼は言います。


―私は王になりたい。だが、王になるために、誰かを殺したり誰かが死んだりしなければ


ならないのなら、いやだ。


民衆のことを想い、民の心に寄り添うことのできる王こそか本当の王なのだと


この物語りは我々に語りかけています。


ちょっと我欲に走りがちな政治家の方々にも見ていただきたいと、、、


私は思ってしまいました。


映画はドラマと異なり、定められた時間内で一つの物語りを作り上げ、


見る人に訴えかける作品を創らなければならない。


本当に素晴らしい作品だと思います。


最初から最後まで圧倒されまくりでした。


改めて一つの物語りを作品を創り出すことは、こんなにも素敵なことなのかと


感動と勇気と力を与えて貰ったように思います。


今日(日付が変わる前なので、昨日ですね)は、あまり良いことがなくて、本当に落ち込んで


いたのですけれど、何か、そんな諸々のことが吹き飛んでいった感じ。


もう小さなことなんて、どうでも良いやと思ってしまえるほど


壮大なスケールで描かれた作品でした。


で、私、最後に身代わりに立てられたビョンホンさん、殺されるのかと思いましたが、


助かりました、これは個人的に良かった~ヾ(@^▽^@)ノ


偽物の王だけれども、【彼】は【王】として彼を知る人々の心に確かな足跡を残して去った、


そんな終わり方でした。


それはラストの彼が旅立っていくシーンを陰ながら見送る臣下の姿で判りました。


臣下は偽物の王であった彼に深々と頭を下げて見送ったのです。

 

いやー、映画って、時代劇って、人生って良いですねビックリマーク


本当に人生、捨てたもんじゃないっ。


心から思います。


素敵な映画を観たところで、今夜はこれで失礼します。


それでは、どなた様も良い夜をアップ