運命に負けないで~彼方から第七巻~ ★★★★★ ますます秀逸さが際だつ第七巻。 典子はついに自分が〝天上鬼〟を滅ぼす〝めざめ〟だと知り、これまで無意識の中に自分 がイザークを苦しめてきたと悟る。 自ら彼の元を去ろうとした典子に、イザークが告白。 ―側にいてくれ。俺はお前が好きなんだ。 晴れて両思いになった二人。 いつもながら、二人の苛酷な運命にも曲げず、逆に乗り越えようとする姿に打たれる。 互いを想い合いつつも、常に周囲の人々のことを忘れない優しい二人の姿に心があたたか くなる。