朝鮮王朝時代から舞台は日本の江戸時代へ―笑
江戸時代、長屋生まれ育ちの美少女が恋した
〝日本一の男〟とは!?
ひとめ惚れから始まった江戸時代の
シンデレラストーリー
☆ 時にぶかり合い、時に信じられなくなりそうになりながらも、ひとめ惚れの恋を貫いた少女みく。
様々な障害を乗り越えながら、夫婦としてより強い絆で結ばれてゆく二人を描きます。 ☆
第一話 春に降る雪~玉ゆら~
江戸の町外れ、貧乏長屋に住む美空(みく)は16歳。恋に憧れる年頃だが、父を失い一人で生きてゆかなければならない身は、到底、色恋に現を抜かしているゆとりはない。
ある日、美空は町角で小間物を商っている若い行商人とめぐり逢う。
まるで、美空には、彼の存在するその空間だけが他の世界と隔絶されたように際だって見えた。―それが美空の初恋であった。
端正な面立ちのその若い男を忘れられずに悶々としていた美空であったが、日々のせわしない暮らしの中で、その記憶も次第に薄れていこうとしていた。
そんな時、美空は彼と再び出会うのだった―。
江戸時代、時に愛を見失いそうなりながらも、一人の男への想いを貫き通した少女の物語です。