皆様、こんにちは。
今日も初夏らしい爽やかな青空がひろがっていますね。
さて、今日は今朝、読了したばかりの文庫本をご紹介したいと思います。
コチラ。
公爵家の花嫁は禁断の恋歌(アリア)を歌う
はるおかりの著 コバルト文庫
とても面白かったのですが、正直、☆五つか四個か迷いどころです。
というのも、この作品、とても美しく詩的で素敵な比喩や文章表現が至るところに
ちりばめられています。
そういう美しい言葉がこの作品をたとえるなら、一枚の布を飾るたくさんの宝石の
ように輝いて、それがまた作品の魅力ともなっています。
また、筋立てもよく考えられて読み応えのあるストーリーでした。
しかし、何故か少し物足りないというか、最後までぐいぐいと引っ張られていくような
ところが薄かった。
言い換えれば、先が知りたいとそれほど思えなかったのですね。
なので、読み上げるまでに数日はかかりました。
これだけ完成度の高い作品なのに、何故なのかは判りませんが-。
私的には、少し文章が読みづらかった。
美しく完成された文章ですが、やや読んで理解するのに時間がかかるというか。
でも、全体的な感想としては、とても良いお話だったと思います。
一途に想い合う主役の2人も良いですしね。
簡単にあらすじを言いますと、ロミオとジュリエット的な作品です。
つまり、昔から敵対する二つの公爵家の令息と令嬢が禁断の恋に落ちるという
話。
それに周囲の様々な思惑が絡み2人を悩ませるのですが、
2人は困難を乗り越えて最後は晴れて祝福され、結ばれるという結末です。
挿絵が美しいですね。
作家さんの詩的な美しい文章ととてもよく合っていて、二つが響き合って
更に良い感じに仕上がっています。
割と読者を選ばない、万人からの共感ろを得られる作品ではないかと思います。