




弘南鉄道は大鰐線を2027年度末で運行を休止する方針を、27日に冒頭を除いて非公開で開かれた弘前圏域8市町村長の会議で成田敏社長が明らかにしました。
弘南鉄道 成田敏 社長
「大鰐線の運行継続は難しいということで…。休止という判断をしました。いまの高校生や中学生が、これから受験を決めていると思う。その生徒たちのことも考えて、できれば一定期間、3年間ぐらいは運行を継続していければなと思っております」
大鰐線は1952年に「弘前電気鉄道」として開業し、その後、1970年に弘南鉄道に譲渡されました。利用者数はピークの1974年度は389万人台でしたが、昨年度は約27万1000人にまで減少していました。
弘南鉄道は大鰐線が経営が譲渡された当初から赤字が続いたうえ、弘前市と黒石市を結ぶ「弘南線」も2017度以降赤字が続き、経営が悪化。昨年度まで13年連続の赤字となっていました。
今回の運行休止の決断について、沿線自治体である大鰐町と弘前市からは理解を示す声が上がりました。
大鰐町 山田年伸 町長
「地域の経済にも大きな影響も与えることも懸念される所ではありますが、経営基盤・人材確保・施設の老朽化、様々なことを勘案して経済的に中々成り立っていかないということで大変苦渋の決断だと思っております」
弘前市 櫻田宏 市長
「大鰐線に変わるものをバス代行した場合には、どこかのバス路線を複数廃止などしなければ運転手をまわすことができないと、弘南バスからの話もありますので、その辺も踏まえて30万人の足をどう維持するかについて様々な検討をしていかなければいけない」