


「インゴット」とよく混同されるものとして「地金」が挙げられます。地金とは、おもに「保存できるようにまとめた固体の金属」を指し場合によってはインゴットと同一視されることもあります。ジュエリーなどに使われている金属部分を地金と呼ぶこともあるでしょう。
資産運用の意味合いが強いインゴットに対し、地金は素材としての意味合いが強く、「金地金」や「プラチナ地金」など金属の名称を付けて呼ばれます。これらは、インゴットのようにきれいな形に整形されていないこともあります。そのため、形が整っていないものでも、金属の塊であれば地金と考えてよいでしょう。
アクセサリーなどの加工品には、K22やK18が用いられることが一般的です。金インゴットとして認められるのは、K24の純金(日本では純度99.99%)のみとされています。金インゴットは投資にも使われるため、その価値を正しく証明されたもの以外は市場で取引できません。
金インゴットが資産運用に向いている理由は、金は資源の一つであり、価値が急激に暴落することは考えにくいということです。また、資源である金には、株や債券とは異なり“発行元”がありません。そのため、発行元の倒産といったリスクがなく安心して保有できます。世界経済に対する不安から、金を保有する投資家は増加傾向にあります。
おたからやより記事を抜粋