


開雲堂の創業は1879年。城下町弘前を代表する和菓子屋であり、景観重要建造物に指定されたその趣のある建物も相俟って地元民のみならず観光客にも大いに人気があった。閉店間際の店舗は、あまりにもお問い合わせ等が多くご対応しきれないということです。製造が追いつかず臨時休業となる日もありました。
母親の影響で卍最中は幼少の頃から食べてきました。弘前のお菓子は永遠にあるものだと思っていたので大変ショックです。それも弘前に帰省できない時期に閉店するとは・・・それだけ店の経営が危機的状況だったのですね。
店舗前に駐車場がないため、車が何台も路上駐車しています。開雲堂のお店前に何十人も並んでいて、とても気軽に買いに行けるような雰囲気ではないとのこと。それだけ弘前市民に愛され続けた味なんですね。
土手町通りの店舗は28(昭和3)年に建造。関東大震災の復興に伴い都市部で商店を建てる際に流行した。外壁に銅板を張る建築様式「看板建築」が用いられた希少な建造物として、2019年に市の景観重要建造物指定を受けた。土手町商店街のシンボルとなっている建物について、5代目代表取締役の金濱香さん(69)の妹良重さん(67)は「保存、活用してくれる購入者がいれば」とした。

