ステキなタイミングとは、1960年に発表された楽曲。原曲はアメリカ合衆国アラバマ州出身の歌手であるジミー・ジョーンズ(英語版)が発表した「Good Timin'」(邦題:「ステキなタイミング」「グッド・タイミング」)である。
同曲はBillboard Hot 100で最高3位を記録した。作詞・作曲はフレッド・トビアスとクリント・バラード・ジュニア。
日本では同年にこの楽曲を草野昌一が飯田久彦に歌わせていたが、坂本九のほうが似合うという判断により、坂本九のレパートリーとして加えられ、ステージで歌われていた。
ダニー飯田とパラダイス・キングのシングル「ビキニスタイルのお嬢さん」のB面を埋める曲として「ステキなタイミング」の邦題で、坂本九のメインボーカルでレコードを発売した。
時間が足りなかったため急遽草野が「漣健児」のペンネームで自ら日本語の訳詞を手がけることになった。草野が「漣健児」のペンネームを使用したのはこれが最初である。
B面の楽曲であったが、既に「悲しき六十才」のヒットで人気を確立していた坂本九のメインボーカル曲を売り出す目的で、曲直瀬信子の指示によりテレビではA面の楽曲「ビキニスタイルのお嬢さん」ではなく「ステキなタイミング」が演奏されるようになる。
そのこともあって、発表当初は「ビキニスタイルのお嬢さん」以上の人気を博した。漣健児によると、発売当時の売上は20万枚くらいであった。2000年代現在でもこの楽曲の人気は衰えておらず、CDアルバムやCD-BOXに収録されている事も多く、懐メロ番組でも取り上げられる事も多い。