
正月やお盆など大勢人が集まった時の盛り上げ役として、昔から津軽の人にとって欠かせないのが「津軽当物駄菓子」いも当てや大王当て。この当物駄菓子について説明すると、それらは当物(あてもの)という当たりのついた駄菓子で、板紙に張り付けた「くじ」を引き、「親」と書かれたくじを引くと大きなものが、「子」と書かれたくじを引くと小さな物が当たる、と言った駄菓子です。
駄菓子屋が多く存在した時期には、子供たちがお金を握り締め1回10円等と設定されたくじを引き当たりを狙って一喜一憂していました。
しかしながら、駄菓子屋の減少により、今では正月やお盆に子供たちを和ませる手法として一般店舗にて購入する形に変化し、家族や親戚内で楽しむものと変化していきました。
いも当てをわかりやすくご紹介すると、「あんドーナツ」を「焼き芋」に似せて作った和菓子です。「親」が当たると、「いも菓子」を半分にして、中の黄色あんが見えるようになった大きなものが当たります。「子」だと小さな物を半分にしたものが当たるという仕組みです。
ドーナツ部分の食感に香ばしさ、さらにアンの甘さがマッチする美味しい駄菓子。一口食べると止まらなくなる食べやすさが特徴的です。このいも当てはいまでも小麦、テンサイ糖やつなぎのデンプンいった主要のものは国産材料を使い、職人が全て手づくりしています。
まるごと青森より写真と記事を引用
