

あん玉とは、青森市で親しまれているくじ引き駄菓子。「くじ玉」と呼ばれる直径2センチほどのあんこの玉を選び、色付きのあんこが入っていたら当たりとなる。当たりの場合は景品のあんこ菓子が追加でもらえ、色によって景品のあんこ菓子が変わる。色がなければ外れ。かつては青森県内の多くの駄菓子店で売っていたという。
1945(昭和20)年に青森市内で創業した和菓子メーカー「ヤマイいと福」が直営する同店。長年、店で扱う「あん玉当て」の1等は「花形」のみだったが、営業企画部長の佐藤宏朗子さんの発案により「猫」バージョンが生まれた。
きっかけは佐藤さんの母でアウガ店の店長・伊藤康子さんとの会話から。「30~40代の子育て世代の客が増えてきたが、1等は変わらず1種類だけ。若い世代が手に取りやすく、子どもが喜ぶような形があればいいのではと話した。」
景品となるあんこ菓子の形を開発することに決まり社内からはイチゴや鶴などの案が出たが「猫を特集した雑誌やグッズが人気のため、猫に決めた」と話す。
独学で押し型の試作を重ね、2021年12月に店頭でテスト販売を開始。用意した数が売り切れ、客から好評だったこともあり、定番化した。
「あん玉当て」目当ての客が、店頭で「猫」バージョンを気に入り購入するケースもある。
価格は、小=1,250円、大=1,450円。小はくじ玉16個、当たりが6個、大はくじ玉20個、当たりが7個入る。当たりは1等~3等が入っている。アウガ店とオンラインショップで扱う。
青森経済新聞より写真と記事を引用
