


ふじ丸は船の揺れを抑えるスタビライザーを使用しているため、システム上、どうしても船が前進します。ふじ丸は、皆既帯正午中心食に向かって進みました。皆既帯中心線の僅か北で皆既日食を迎えたのですが、ビデオカメラで実時間を検証したところ、6分36秒の継続時間です。
船の揺れは抑えていても倍率の高いカメラレンズでは、海面が凪であってもカメラが揺れてしまいます。ここが観測の泣き所で、陸上観測には到底叶わないです。
ダイヤモンドリングは、もう少し露出を抑えた方が太陽の縁に見える紅いプロミネンスの様子も分かります。コロナの露出で撮ると、ダイヤモンドリングは美しく光らないです。
このプロミネンスとダイヤモンドリングの撮影がかなり難しく、2019.7.2の南米チリ ラ・セレナ皆既日食でやっと上手く撮れるまで適正露出に悪戦苦闘していました。
ふじ丸 甲板の雄叫びとふじ丸洋上の画像も同じくvirtualjmsdfさんの動画からキャプチャーしました。皆さんが皆既日食のコロナに目を奪われている中、コロナ以外の風景を撮るのはなかなか出来ないことでしょう。