


あれから早43年、映像技術の進歩で水星の表面も鮮明に見られるようになりました。水星探査機メッセンジャーが撮影した水星をご覧あれ。
太陽系で最小の惑星が、水星である。水星の赤道面での直径は4879.4 kmと、地球の38パーセントに過ぎない。木星の衛星ガニメデや、土星の衛星タイタンよりも小さい。
地球から水星を観測する場合、水星は太陽に非常に近いため、日の出直前と日没直後のわずかな時間しか観測できない。地球と水星と太陽の位置関係によっては、たとえ望遠鏡を使っても観測は難しい。
これは地球から見た太陽と水星との離角が、最大でも28.3度に過ぎないため。天球上での見かけの明るさは−0.4等から5.5等まで変化して暗く見える時期には、より観測が難しくなる。
1974年にNASAの探査機であるマリナー10号が初めて水星へ接近。マリナー10号による観測によって水星地表の4割強の地図が作成できた。
この際に撮影された写真から水星の表面には多数のクレーターが有り、地球の衛星の月と類似した環境だろうと考えられた。地球からの直接観測だけでなく、地球から水星へと探査機を到達させる事も比較的難しいため、21世紀に入っても依然として判らない点の多い惑星である。
