


既にグループとしての活動を終えようと考えていたメンバーが、最後にファンや世間を驚かせたいという思いで作られた楽曲で、当時YMOは活動休止状態であったが、タイアップの話があり急遽録音を行なった。
「かわいいおじさんたち」のコンセプトで発表、今までの無機質なイメージと相反する、アイドルの様な爽やかな出で立ちで披露。立花ハジメ監督のPVも3人が振付をつけて踊ったことも含めて、今までの路線と大きく一線を画した。
作詞は細野晴臣が所属したバンド・はっぴいえんどのメンバーである松本隆が担当。「売れそうな詞を書いてほしい」とストレートに依頼した。CMのキャッチコピーである「胸キュン」というキーワードがそのまま使用された。
テレビCMとこの曲のヒットにより、「胸キュン」という単語が世間一般で使用されるようになった。この言葉を最初に使うようになったのは山下久美子であり、ファンクラブの名称である「胸キュンClub」や、ライブツアーのタイトルに用いられるなど、彼女の代名詞となったこの表現を使用することについて、関係者が山下の許諾を取ったというエピソードがある。
YMOのシングルとしては最も売れた作品となっている。グループの活動終焉に際して、オリコンチャートや歌番組の各種ランキングで1位を獲得し、晴れて解散する事を目指したが、TBS系『ザ・ベストテン』は最高3位、オリコンチャートは最高2位止まりという結果であった。同時期のチャート1位は細野が作曲した松田聖子の「天国のキッス」で、皮肉にも自作曲に阻まれた形となった。
