


前半は雑誌の写真コンテストで入選した人たちの表彰式が行なわれたほか、司会をスネークマンショーなるグループの咲坂守と畠山桃内が務めながら、YMOをはじめ、サンディー&ザ・サンセッツ、シーナ&ザ・ロケッツらゆかりのミュージシャンが次々に出演した。
しかしYMOの3人はシュールな余興などを繰り広げ、一向に演奏を始めない。いざ楽器を手にしても、アコースティックのギターで、アメリカのフォークグループ、キングストン・トリオの「花はどこへ行った」や「グリーン・バック・ダラー」をカバーしたり、自分たちの代表曲「中国女」のアコースティックバージョンを披露したりと、いつもとは趣向が違った。
じつはちゃんとしたコンサートは、イベントの終盤にサプライズで予定されていたのだが、そうとは知らない観客はしびれを切らし、ついには「演奏やれ!」と野次を飛ばし始める。
これに怒った坂本龍一(このとき女装姿で登場していた)は、冒頭にあげた「うるせーぞ、この野郎」や「ぶっ飛ばすぞ、この野郎」などといった言葉で応酬したのだった。高橋ユキヒロもたまりかねて「黙って聴いてなさい、ちゃんとやるんだから」と観客をなだめた。
文春オンラインより記事を引用
