
A.違いますね。いまだにパンク系のバンドの子達が、ロボットに代表されるような厚底のロンドンシューズを履いているのを見ると、ロック・ファッションの王道としてちゃんと残っていて、すごいなとは思いますが、別にモードではないですからね。
Q.ただ漠然と「おしゃれ」というのではなく、それがモードなのか、ハイ・ファッションなのかと考えると話が違ってくるわけですね 。
A.僕は若い頃、ハイ・ファッションのブランド物はあまり好きじゃなかった時期もあったんです。最新のモードを追いかけるより、古着を探したりすることのほうが楽しかった。といいながらトノバンと一緒にファッション誌、例えば『ブリティッシュ・ヴォーグ』のページを捲りながら「このサンローランの靴、欲しいよね」なんて話していたんですけれどね(笑)。
Q.メンバー全員がおしゃれだな、イメージが揃っているなと感じたバンドはいたのでしょうか。
A.ミック・ジャガーの格好はすごくシンプルでかわいくて、後のジル・サンダーの服みたいでした。ビートルズはきちんと揃っていましたよね。モードではないけども、4人揃ったスーツの感じが戦略として成り立っていたというか。バンドのユニフォーム姿がカッコよく思えた時代でもありましたし。途中からみんなバラバラの格好をし始めても、普段の服が上品でおしゃれでしたし。
記憶の記録より写真と記事を引用
