ねぷた絵師とその画法 甲 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

ねぷた絵師、小笠原翠渓さんとねぷた絵
ねぷた絵師、小笠原翠渓さんとねぷた絵

天理ねぷた・町印天理ねぷた・町印写真は2002年7月に撮影協力してくださったねぷた絵師、小笠原翠渓(翠山)さんとねぷた絵です。

翠渓さんは、弘前のねぷたをあまり出していません。主に隣の平川市(旧平賀町)で出す大型のねぷた絵を描いています。旧平賀町は道路が広いので、比較的大型のねぷたも出せます。

ねぷた絵師の殆どは先に1/10の下絵を描き、更に十倍に拡大して描く方法をとっています(下絵画法)。失敗はありませんが、誤差の修正技術が必要な画法です。

これは竹森節堂先生が始めた画法で、楷書体とも真書法とも言われます。ねぷた絵を描く場所ですが、約24~30畳ほどの広さの場所で描いている方が多いです。

それに対して樽書き法は、下絵を描かずに巨大な和紙に向かって一気に描き進む画法です。これは石澤龍峡先生が始めた画法で、行書体とも言えます。

この画法の系譜は、三浦呑龍さん、高橋翔龍さん、八嶋龍仙さんが代表格です。中でも私は三浦呑龍さんの描いたねぷた絵が好きで、紹介する写真も半分が呑龍さんです。

以下の写真は約8時間後の絵です。筆が早い絵師では一週間に2~3枚のペースで仕上げていきます。

約8時間後のねぷた絵
約8時間後のねぷた絵

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