56年前のねぷた囃子、圧巻の技 | スチャラカでスーダラな日々

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ねぷた囃子、圧巻の技/56年前の音源保管

56年前のねぷた囃子を録音したカセットテープを手にする藤田さん 56年前のねぷた囃子 圧巻の技 弘前ねぷた囃子の横笛奏者で笛作りを手掛ける同市の藤田昌宏さん(76)が、56年前に録音したねぷた囃子などの音声を保管している。当時の笛の名人たちによる演奏の様子で、藤田さんは「強弱の付け方など、技のレベルが違う。今聴いても鳥肌が立つくらいうまい」と囃子を守り継いできた偉大な先人たちを懐かしむ。

藤田さんによると、1966(昭和41)年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」に弘前ねぷたまつりのシーンがあり、後藤清蔵さんや須藤清さん、松山定之助・廣さん親子、福真信夫さんら各地の笛名人が、同年5月の弘前ロケに出演した。まだ10代だった藤田さんも笛の奏者として参加した。

同音声はロケに向けた練習やロケ後の反省会で藤田さんがオープンリールの磁気テープに記録し、その後カセットテープに移したもの。太鼓のリズムに合わせ、名人らの軽やかな笛の音が幾重にも重なって響いている。須藤さんによる祇園囃子など、笛の独奏も録音されている。

「廣さんや福真さんの笛は今聴いても分かる。音量が違うもの。細かいテクニックもすごい。間違いなくプロ並みの腕前だ」と藤田さん。現在の一般的なねぷた囃子よりテンポが速いのは、当時は担ぎねぷたが大半だったので、担ぎ手の歩くテンポに合わせていたとみられる。音源の一部は、弘前市立図書館に寄贈されている。

藤田さんら出演者は同年5月21日、ロケ反省会の場で「ねぷた囃子研究同好会」を結成。後藤さんが初代会長、松山廣さんが2代目会長を務め、まつり囃子講習会などを開いて若手らを指導してきた。多くの会員が他界したため、現在は休会中だ。

藤田さんは「これからも、志を持つ若い人たちに私たちの囃子を伝えていきたい」と話し、未来の名人に思いをはせていた。
Yahoo!ニュース より写真と記事を引用

ねぷた囃子、圧巻の技
ねぷた囃子、圧巻の技