


疫病退散の願いを込め、特別展示室には病魔を払う鬼神「鍾馗(しょうき)」や、医薬をつかさどる「神農」などを題材にした鏡絵を集めた。
竹森節堂、石澤龍峡、長谷川達温、阿部義夫ら錚々たる絵師たちの作品など105点を展示する。
今回は、明治の頃に葛飾北斎の挿絵本などがねぷた絵に与えた影響にも着目。三上幸子学芸員は「扇ねぷたの様式ができ、平面であることで、より自由な表現ができるようになった」と解説する。
特別展示室は現役絵師である聖龍院龍仙さん、三浦呑龍さんの鏡絵を2点ずつ展示。両氏の鍾馗らを間近に見ることができる。
隣接する弘前市民会館は同展会期に合わせ、会館入り口近くに自主制作のねぷた絵を展示。制作風景を記録した動画をホームページで公開している。
