

皆既日食のコーナーで過去に何度か皆既日食の本影錐を説明していますが、ブログを14年も継続していると初見の方も増えましたので改めて説明します。
皆既日食の本影錐と言うのは、太陽より僅かに大きな新月が地球に向かって落とす影のことを言います。錐と言うのは、円錐になっている影のことです。地球上に落ちることで同心円状の影が一番下の衛星写真で見られます。
NASAのDSCOVR宇宙船では、地球のマルチスペクトラル画像を撮影する地球多色画像(EPIC)を使用します。これらのデータは、地球を2時間ごとに1回カラー撮影するために使用されます。
地球との通信が途絶えるちょうど数分前、EPICは幸運にも7:58:03 UTCで西南極大陸上空の月の影を見ることができました。次の皆既月食を見られるには、2023年4月20日まで待たなければなりません。

NASAのDSCOVR宇宙船で1.55万キロの範囲から撮影された月の影の画像