
太陽はグリニッジ標準時(GMT)午前7時(日本時間午後4時)に欠け始め、7時46分(同4時46分)に皆既食となった。日食は8時6分(同5時6分)に終わった。
現地で観測したチリ・サンティアゴ大学(USACH)のラウル・コルデロ(Raul Cordero)氏は「とてもよく見えた」と話した。
皆既日食が観測できたのは南極大陸のみで、現地には一部の科学者や専門家の他、約4万ドル(約450万円)のツアーに参加した少数の観光客も集まった。
皆既日食の様子は米航空宇宙局(NASA)が、南極点(South Pole)の北方約1000キロにあるユニオン氷河(Union Glacier)キャンプからライブ配信を行った。
NASAによると、部分日食は英領セントヘレナ(Saint Helena)やナミビア、レソト、南アフリカ、チリ、ニュージーランド、オーストラリアなどの南半球の一部でも見ることができた。
南極大陸で前回皆既日食が観測されたのは2003年11月23日、次回は2039年12月15日となる。
右写真はNASAがユニオン氷河(Union Glacier)キャンプからライブ配信した画像をキャプチャーしました。YouTubeをそのままキャプチャーすると元画像が拡大されて画像の粒子が荒れるので、mp4の元画像から特に美しいところを3枚の写真でまとめました。
コロナの形ですが、1サロス前の南極皆既日食とほぼ同じで2時の方向にループプロミネンスが見えました。ループプロミネンスが見えていたということは、まだまだ太陽活動が活発であるとも言えましょう。
皆既継続時間は皆既帯の端にユニオン氷河が位置したので、たったの44秒しか見られなかったです。そのためダイヤモンドリングの出現場所も偏って出ていました。
(c)AFP
より記事を一部抜粋
