新日本紀行 国鉄根北線 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

新日本紀行 ある廃線~北海道・国鉄根北線~

根北線車内乗車券国鉄根北線は1957(昭32)年11月、斜里~越川間開業。1970年11月廃止。戦後の北海道では、胆振線の京極~脇方間に次いで2番目に廃止された。

元々は斜里駅(現:知床斜里駅) - 根室標津駅間(現・廃止路線)にあたる全長 57kmの計画路線でした。実際に開通したのは斜里町内の斜里駅 - 越川駅間の12.8 kmですが、このほか未成区間の建設も進められていたため、現在でも遺構が残ります。

根北線は全線で平坦区間が3%ほど、20‰以上の急勾配区間が16%ほどを占める路線で、気動車の速度は約32 km/h が限度で、斜里 - 越川間12.8 kmに24分をかけて運行していました。

斜里 - 標津間には網走と根室を結ぶ国道244号がすでに全通しており、1970年(昭和45年)当時斜里バスによるバス路線が5往復/日運転されていました。このバスは斜里 - 越川間を鉄道より若干遅い程度の27分で結び、利用人員は国鉄の2倍を数え今後の道路整備による時分短縮が見込まれました。また、沿線の自家用車保有台数は当時0.9台/戸と当時の全道平均(0.4台/戸)よりも高かったです。

加えて沿線人口は開通直後の1960年(昭和35年)の2300人から末期には1785人と2割強減少しており、延伸予定区間もほとんどが山岳地帯であり人口は稀薄でした。以上の事情から急速に旅客数が減少し、上記の通り1969年(昭和44年)の1日平均乗車人員は1960年(昭和35年)比70%の100人まで落ち込んだそうです。

越川駅名標
越川駅名標

国鉄根北線時刻表
国鉄根北線時刻表