
1980年の国鉄再建法施行により、1984年第2次特定地方交通線に指定され、並行する国道228号の状況が良好であったため、1987年に日本国有鉄道(国鉄)から北海道旅客鉄道に承継された後、1988年に廃止、バス転換された。輸送量の多い五稜郭 - 木古内間が江差線に含まれたため、松前線より輸送量の少なかった江差線木古内 - 江差間が生き残り、松前線が廃止されるという皮肉な結果となってしまった。線路名称の設定が路線の運命を分けてしまった例である。ただし、江差線木古内 - 江差間は2014年5月12日に廃止された。
松前線単独でも、存続基準をぎりぎりで満たさないというレベルで、「乗って残そう運動」により基準をクリアした年度もあった。しかし政府側の追試によって、昭和59年度(1984年度)に再び基準を割ったとして、廃止を免れることはできなかった。また青函トンネルの開業と時期が近かったのは偶然だが、地元には津軽海峡線と引き換えの廃止と考える人が少なくなかった。

こんな悲しくて儚い運命を背負った鉄路があったことを今の平成生まれの方々は御存じだろうか?名もないアラフィフの弊ブログだが、この映像と記事が心の琴線に引っかかった方は是非感想をお聞かせ願いたい。