

樹種は、針葉樹のモミ属、トウヒ属、マツ属、カラマツ属、広葉樹のカバノキ属とハコヤナギ属が中心だが、シベリア中央部のエニセイ川を境にその東西で森林の組成が異なり、西側ではモミ属、トウヒ属の常緑針葉樹を中心とした暗いうっそうとした森、東側ではカラマツ属の落葉針葉樹を中心とした明るい森となっている。極東に至ると、再びモミ属、トウヒ属の優勢な森となる。 北アメリカのタイガはモミ属、トウヒ属を中心とした常緑針葉樹林であり、カラマツ属は見られない。
樹木の生長に必要な水分は、夏場に溶ける地下の永久凍土層から供給を受ける。皆伐や森林火災で一度に森林が失われると、永久凍土が一度に溶け湿地帯を形成するようになるため、森林への回復に時間がかかることがある。気温が低く微生物の活動期間が短いため落葉、落枝の分解速度が遅く、森林土壌の有機物の堆積層は厚くなることが特徴。また、森林土壌中のアルミニウムの溶脱が進み、ポドゾルを形成する。
