

気温の逓減率により、標高が100m上がるごとに気温は摂氏0.6度下がる。このため、低地では温帯の地中海性気候に属する地域では高地になると亜寒帯(冷帯)の成立要件を満たすことがある。このようにしてこの気候区の成立条件を満たす地域が僅かながら存在する。
また、この気候区は乾燥帯のステップ気候に隣接する地域でも見られる。前述の気温の逓減率により乾燥限界が下がり、低地では乾燥気候であっても高地では湿潤気候となることがある。加えて降雪により冬季の降水量が増加し夏季乾燥、冬季湿潤という気候になる地域も存在する。本来海洋性気候である地中海性気候が内陸のアメリカ合衆国ワシントン州・オレゴン州中央部や中央アジアにも分布するのはこのためである。さらに標高の高い地域や緯度の高い地域においては前述の通り亜寒帯の成立要件を満たし、この気候区に属することがある。