ツンドラ気候 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

ツンドラ気候(ET)の世界的な分布
ツンドラ気候(ET)の世界的な分布

アラスカ・バローの海辺ツンドラ気候とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで寒帯に属する。記号はETで、Eは寒帯、Tはツンドラ(Tundre)を意味する。ツンドラとは本来、サーミ語・ウラル地方の言語で「木がない土地」を意味する。気候が森林の生育に不適格なため樹木が成長せず、永久凍土が広がっていることが多い。

主に北半球の大陸北部及びグリーンランド周辺に分布し一年のほとんどは氷雪に覆われているが夏には永久凍土がとけ、ツンドラと呼ばれる蘚苔類や地衣類などの植物により、ごくわずかではあるが覆われる。少数のイヌイット(北米)、サーミ人(北欧)などが生活を行っておりトナカイの遊牧が盛んである。

人間の居住が困難なため、この気候区の地域は人口が希薄で大都市は発達していない。ツンドラ気候に存在する都市としてはウシュアイア(アルゼンチン、人口約6万4000人、Cfcに属することもある)、アナディリ(ロシア、人口約1万1000人)がある。その他には、ジクソン(ロシア)、バロー(アメリカ合衆国アラスカ州)、イカルイト(カナダ)といった人口数千人の小都市・町村が存在するのみである。

極高圧帯の影響で降水量(積雪)は少ないが、春と秋には若干の降水がある。冬の間はEF(氷雪気候)より寒冷となる地域もある。またアイスランド北部、フエゴ島、ケルゲレン諸島等最寒月平均気温が-3℃以下に下がらないが最暖月平均気温が10℃に達する月がないためこの気候に分布される地域も存在する。極地の場合は白夜と極夜となる。一年の半分以上は氷雪に覆われているが、短い夏の間だけ永久凍土の表面が解けて地衣類や蘚苔類が生育する「ツンドラ」と呼ばれる植物帯がひろがる。地衣類や蘚苔類、草本類などの生育が見られる事から氷雪気候の地域に比べて生態系は多様である。キツネやクマなどの哺乳類や鳥類、昆虫など寒地に適合した生物が定住している。