
1995年に2000形の老朽取り替えと、ラッシュ時における混雑の緩和を目的に登場した。それまでの2000形や3000形は編成中の客用ドアが16か所しかなかったため、大通駅やさっぽろ駅では時に発車放送が流れても乗降が終了しない状態になることもあった。南北線では各駅のホーム長が110m弱で建設され、大通・北24条・麻生など両端に階段が設置されている駅が存在するためにホームを延長しての車両増結は不可能な状況にあった。
検討の末編み出されたのが、JR東日本の山手線などで採用されていた多扉車のように、客用ドアの数を増やすことであった。報道発表があった直後は、着席数の減少や乗車位置の違いで混乱を招くといった意見もあったが、結果的に専用席は同等の数を確保し、乗車位置に関しては色で分けて放送で案内することとなった。5000形の導入により南北線の各駅ホームにはLED式案内装置が設置された。