松山商―三沢 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

思い出の決勝戦 高校野球 井上明投手

三沢 太田幸司投手が着ていたユニフォーム速球派の太田幸司と制球力重視の井上明の投げ合いとなり、0-0のまま延長に突入。延長15回、三沢が一死満塁の大チャンスを迎える。9番打者立花に対し井上はスクイズプレイを警戒し3球連続でボールを出しカウント0-3となり、押し出し寸前となる。これに投じた4球目はストライク。5球目は山なりの投球の為に低めに外れそうで微妙だったが、振る気の無い打者に捕手大森はとっさに少し前に出て捕球。立花は歩きかけたが、郷司球審の判定はストライクでフルカウント。6球目は投手横にワンバウンドで打球が飛ぶ。井上はボールに飛びついたが弾く。だが、ライナーに見えたため三塁走者菊池の飛び出しが遅れ、ショート樋野が冷静に本塁へ転送し三塁走者は本塁フォースアウト。次打者はセンターフライで松山商がしのぎ0点に抑える。

続く延長16回も同様の1死満塁の展開になるも、スリーバントスクイズ失敗で併殺に終わり無得点。両者無得点のまま史上唯一の決勝戦延長18回引き分け再試合となった。

松山商―三沢

光星学院 斗澤優希延長15回裏のカウント1-3からの5球目は誤審ではないかとの認識が試合中から存在。更には試合後優勝した松山商業の監督と球審を務めた審判が同じ明治大学野球部の先輩後輩の間柄だったことから球審が松山商業に有利な判定を下したのではとの疑惑も存在。一部では両者の出身大学をもじって「明大ストライク事件」と呼ばれる。

当時、産経新聞の記者だった片岡宏雄はコラムの中で両者の間柄に触れ「誤解を招くような審判構成はあらかじめ避けるべきではないか」と綴っている。 実際、審判は都道府県の高野連から推薦され出場しているため日本高野連は審判団が中立に判定できるようにと審判の出身高校や出身都道府県の高校の試合には出場できないようにルールで定められている。しかし、出身大学や先輩後輩などの関係についてはルールで定められていない。

明大ストライク事件とならずに正しい判定がされたなら四球となり、青森県勢の甲子園初優勝が決まっていたはずであった。これ以後、平成元年になるまで青森県勢の甲子園戦績は初戦敗退が続くことになった。

2011年選手権と2012年の選抜高校野球は、青森県代表の光星学院が準優勝に終わった。いずれも大差を付けられての試合であっただけに、松山商―三沢での僅差の試合は三沢の初優勝に終わっても良かった試合だった。

今夏の光星学院は、またしても準優勝に終わった。
決勝戦でエラーから点を取られていたのでは、いつまでたってもトリプル銀である(>_<)
青森県に深紅の優勝旗が渡るのは、いつになるのだろうか?スコア的に見ても、未だ三沢高校の偉業には追いついていない現状である。