

前身の九ちゃんは、視聴者を含めて観客との交流によって坂本九の魅力を引き出そうとする公開番組。ゲスト達にも試行をこらして息の合ったおもしろさを狙っている。
坂本九は1961年に『上を向いて歩こう』をヒットさせて以来、人気者となっていたが、この時期は人気が落ちていた。そこで人気を盛り返すべく、日本で初の公会堂での公開バラエティ番組を開始、坂本九の魅力を引き出そうとした。
当初は21時台の放送だったが、たちまち人気番組となったため、半年後に土曜19:30に移動、移動後は新たにてんぷくトリオをレギュラーに加え、更に冒頭で観客が「九ちゃァーん!!」と叫ぶと、坂本が「アッ、結構だね!」と言い返すパターンが誕生、サブタイトルにも「結構だね」と付ける様になった。やがてこの人気をフィーチャーした『結構だね音頭』(歌:坂本九)という歌も作られた。
『イチ・ニのキュー!』は、『九ちゃん!』をリニューアルした番組で、踊りや笑いはそのままだが、番組は公会堂での公開からスタジオ収録に変更した。また坂本が視聴者への家に行くという斬新な試みも見られた。
