
搭乗待合室は期待に反して土産物などの売店は無かった。仕方ないので、おしゃべりをして時間をつぶす。機内に案内されたが、我々4人は中央の4人がけの席だった。搭乗口にある新聞を取って内容をチェックしたが、日食関係の記事は全く無かった。出発が17時55分(実際は18時10分)だったので、私とWさんは日食翌日の細い月を見ようと考えていた。
水平飛行に入ったが、周囲はまだ明るい。それでも18時30分過ぎ、多少暗くなってきたので、客室乗務員が座る席のところにある窓に顔を押し当てた。すると以外にも簡単に細い月を発見した。急いで座席に戻って、Wさんに連絡した後、かばんにしまっておいたEOSを取り出した。感度・露出を変えて何枚も撮影した。飛行機の向きによっては、もう見えなくなってしまうのでは?と考え必死にシャッターを押し続けた。月の高度は次第に下がっていったが、周囲が徐々に暗くなってコントラストがついて、かえって見えやすくなっていた。周囲の人も気がついたのか?我々の居た窓にカメラを押し当てていた。
