パナマ裸眼金環日食・観測編 2 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

フィルター無しで撮った部分日食(8)くっついた!!!
…しかし楽しみは長く続かないものです。フィルターを掛けなければ撮れなかった写真が、フィルターを掛けてもボヤッとして形が分からないのです。これは一大事!フィルターを取っておそるおそる太陽を見たら、薄雲が天然のフィルターとなって肉眼でハッキリと見られました。目に異常が起こらないほど、雲が厚くなったのです!案の定、雲は厚くなり太陽の姿さえ見られなくなりました。その時、職場の同僚が言った「佐山さん、日食見に行かないで俺たちと一緒に仕事しましょうよ。」と言う言葉がフラッシュバックしてしまいました。

雲間の擬本影(最大接触)やはり大枚出して日食見に行くのにも限界があるのかなぁ…とつまらぬことを考えてひたすら雲が薄くなるのを願っていました。…するとその切ない想いが通じたのでしょうか?食分70%過ぎたあたりから段々と雲が薄くなり始めたのです。この千載一遇のチャンスを逃してなるものか!と思い、撮影を復活させました。事前に作っておいたスケジュール表は、もはや何の役にも立ちません。太陽が顔を覗かせた時に撮るだけです。無我の境地とはこんなことを言うのでしょうか?やがて薄雲越しの太陽の角が欠けていない反対側の縁に廻りました。


「keiさん、これ成功と言っていいんじゃないですか?もうすぐくっつきますよ。」「も~すぐ」「お~っとくっつく!」…「くっついた!!!」………「す~げぇ」
その時、我を忘れて叫ぶマサ様の声で環の瞬間が終了。この言葉に全ての想いがこもっているようでした。

私はと言うと、ビデオカメラ2台と一眼レフ2台の同時撮影に集中していて声すら出せる余裕も無かったのです(>_<) 何はともあれ、薄雲越しでも極細金環日食が肉眼で確認できて良かったと思います\(^o^)/
もちろん晴れていたら露出オーバーで撮影するとプロミネンスが映っていたのですが、贅沢は言いません。

Pedregal極細金環日食

この後、太陽は二度と姿を見せなかった雲間の擬本影の写真を見てもらえれば分かりますが、西の雲の底辺が相当厚くなってきました。

その方向は我々二人が行くはずだったツアーの観測地がある場所です。平日5日間だけ休めるツアーと言うことで探した結果、パナマ西方で観測するツアーに不参加となり、こちらのツアーにしました。何が幸いするか分からないし、もし西方の観測地で曇られたらさぞかし残念無念な気持ちで一杯だったろうと思います。知り合いが数名西方の観測地に出かけていたので、なおさらです(T_T)
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