憧れのサスツルギー2 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

Black Sunrise【白い大地の黒い太陽】

南極の本影錐の移動①

さて氷上の滑走路に到着すると、南極到着が1日半遅れた関係で複葉機での南極遊覧飛行等の観光は圧縮され、即ノボ基地から10キロ先にある観測地へ雪上車に連結されたプレハブ小屋のようなソリで移動しました。
地平線上での日食はとても見事でした。▼状の本影錐が左から右に移動するのがはっきりわかります。とてもきれいでした。

南極の本影錐の移動②

上空の空はとても暗く、金星以外にもたくさんの星を確認できました。期待していたオーロラは残念ながら観られませんでした。もしここでオーロラが見えていたら、皆既日食との2ショットだったのと、一度の旅行で北極圏と南極圏でオーロラを観ると素晴らしい体験になると思ったのですが・・・でも贅沢は言いません。現状でもとても満足しております。

南極の本影錐の移動③

さすが南極、地平線上はチリが少ないため全く霞まず、大気のユラユラは多少あったものの、日食の像はボケていませんでした。まるで黒い太陽の初日の出のようで、この状況を表現するとしたら、黒のトーンの神秘的な影絵を造る藤城清治先生の作品が思わず頭に浮かんできました。私は写真派ではなく観望派でしたので、じっくりと肉眼で深夜の皆既日食を楽しみました。帰りも同じくロンドン経由で帰ったのですが、またも機内からオーロラ三昧が出来ました。

憧れのサスツルギー(南極の氷原)

一般にいわれる四大天文現象(皆既日食・オーロラ・流星雨・巨大彗星)の内、一度の旅行で2つを観て(北極圏でオーロラ、南極圏で皆既日食)とても満足のいく旅でした。四大天文現象(特に皆既日食)を求め、世界各地へ出かけたことにより、今回の南極での旅の結果、お陰様で全世界7大陸も制覇することとなりました。
以上、地球をぐるっと回る史上最高の旅行距離(北極圏経由ロンドン・ケープタウン・トランジット南極行きの往復)日食旅行記でした!!
写真・紀行文提供…マサ
補足
…ツアー客は地平線スレスレのところで皆既日食を観測しました。ところが某国の国営放送チームが高台で撮影・観測することになったので、ツアー客の観測場所が変更を余儀なくされたそうです。
高台の麓しか観測場所が無かったので、仕方なく地平線スレスレの写真になったそうです。太陽の方角に行くにしたがって高台となるので、撮影をメインにしていた方は怒り心頭だったに違いありません。

某国の国営放送がサイトで紹介していた壁紙画像

日本の天体写真家として成功している沼澤茂美さんは、某国の国営放送チームに帯同して素晴らしい南極のコロナを撮影しました。撮影ポイントもかなり東へずれているので、そこまで知りたい方はこちらを御覧になれば位置関係が良く分かると思います。

フリープラグインで紹介している南極皆既日食の映像をアナウンスしているのは、某国の国営放送アナでも知名度の高い高市佳明アナウンサーです。
かつてサイエンスゼロの司会やポップジャムの司会でも知られていて、特に2003年の南極プロジェクトでは春に北欧でオーロラを伝えて秋に南極の皆既日食を紹介した…言わば仕事で二つの天文現象を肌で感じた稀な天分の持ち主です。そんな彼は、私の田舎・青森県でニュース7が始まる前の地元ニュースを中心としたアナウンサーとして活躍されています。童顔で声質も高く、特に女性に人気がある方です(^^ゞ