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藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その1

藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その1

藻類バイオマス工業利用の最新動向とビジネスチャンス

藻類系バイオマスは多種多様な原生動物で、バイオエネルギー以外にもまだ知られていない未知の部分が多いです。栽培による大量生産は技術が進んでいるので難しくないそうで、特に大型藻類の栽培は海洋生態系の多様性の保全と資源生産量を共に実現できるとのことです。現在、全ての陸地で穀物をつくっても食料が足りない状態ですが、海藻は陸上の熱帯雨林と同じくらいの生産量(=光合成によってつくられる有機物の量)があり、さらに日本の排他的経済水域は国土の12倍ということからも、バイオマスとして優良とのことでした。

藻類系バイオマスは、20世紀はほぼ先進国のみが地下資源を利用していたため供給が需要より勝っていたのに対し、21世紀は新興国の需要が伸び、需給が逆転してしまいました。石油産業は効率化されているため、挑むにはコスト面では厳しいですが、いずれ枯渇するので、バイオ燃料はやらなくてはいけないとのことです。アメリカでは微細藻類の加速度焼却が9月から認められ、欧州は2020年までに運輸用燃料の10%はバイオ燃料を使わなくてはいけなくなるという中で、日本は基礎研究が進んでいるが、産官の動きが遅れているそうですが、技術がふ確立で標準化していないので、まだ挽回の余地があるとのことでした。

微細藻からの水溶性の整理活性物質の医薬品サプリメントで利益を確保しつつ、バイオ燃料、バイオマス残渣からの飼料、肥料を生産していくという、複合生産を推奨するとのことでした。人件費のお話では、小規模(1ha)だと人件費のしめる割合が高く、規模を大きくするとでこの割合は減っていき、100ha程度で無視出来るくらいの割合になるそうで、やはり規模が大きい方が有利です。将来的には閉鎖系が主流になり、植物工場(LEDで特定波長の光を照射する等)のような微細藻工場というかたちになるのではとのことでした。

■記事の元となったプログラム内容
藻類バイオマス工業利用の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101025.html
日時:2010年10月25日(月) 13:15~16:45
講師:下記参照

第1部 藻類バイオマスの特性と利用のポイント
東京海洋大学名誉教授 岡部(株)能登谷応用藻類研究所所長 能登谷 正浩氏

・藻類 とバイオマス 
・藻類 バイオマス利用のポイント 
・海藻 バイオマス利用におけるビジネスチャンス 

第2部 藻類バイオマス利用ビジネスの具体的戦略
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)代表取締役 宮下 修氏

・藻類 バイオマス ビジネスの最新動向とビジネスチャンス
・藻類 バイオマス利用ビジネスの事業手順
・藻類 バイオマス ビジネスの展望

第3部 藻類バイオマスの培養・工業利用における事業採算性
マイクロアルジェコーポレーション(株)代表取締役 竹中 裕行氏    
MAC総合研究所所長 (元)九州共立大学工学部准教授 
薬学博士 医学博士

・藻類 バイオマスの工業利用の現状と展望
・藻類 バイオマスの培養・工業利用における事業採算性
・藻類 バイオマス ビジネスの戦略

※その他の新興国・水ビジネスセミナーはこちら

藻類バイオマスにおける探索・培養・回収・抽出技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101026.html
藻類バイオマスの生産・利用技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101027.html

リチウム&電気自動車セミナー【備忘録】その2

リチウム&電気自動車セミナー【備忘録】その2

大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの市場動向とビジネスチャンス

リチウム&電機自動車というと、レアメタルを含んでいるスクラップのリサイクル状況は、金属によって様々。リサイクル事業を展開するに当たり、問題点がいくつかある。一つ目は、金属含有廃棄物の量的確保。日本では、効率よく回収できるデポジットシステムに反対しているため、資源化が遅れている。二つ目は、リサイクル技術の問題。製品中のレアメタル含有量が少なく、製造コストを低減するため、今後レアメタルの使用を削減する技術が進行する可能性があり、コストの増大につながるとも考えられている。そして、三つ目は回収コストの問題。国内と国外では、リサイクルコストに格差があり、リサイクル原料が海外に流出しているため、リサイクルは遅れている。

リチウム&電機自動車については、リサイクルシステム構築の留意点としては、レアメタルの製錬・精製工程には、レアメタルの相互の分離・製錬と高純度化のための不純物除去があげられる。さらには、酸素、炭素、硫黄などの除去も、レアメタルの特性に大きく影響するため、重要となる。事業化する場合は、収集と分解がポイントになる。要するに、収集経路を簡素化し、製錬・精製工程への原料性状をシンプルにすることが大事になる。また、含有するレアメタルをすべて残すことなく回収することで、事業化が成功するといえる。事業化では、多元素の同時回収が必要になる。

チリウムイオン電池のリサイクルは、現状では、コバルト系リチウムイオン電池の需要が拡大している。これは、パソコン携帯電話などの移動用電子機器の需要が増加しているためである。コバルトのリサイクルニーズが増え、コバルト価格の上昇によって、リサイクルが加速している。廃棄物からのリサイクルででは、コバルトは電池・触媒からリサイクルされ、製錬原料となる。リチウムイオン二次電池で、高価格のレアメタルを使用した場合は、コバルトは4000円1/㎏と高価格になり、マンガンが250円/㎏と、比較的安価な価格となる。その他では、ニッケルが1700円/㎏、リチウムが500円/㎏となっているが、いずれも、レアメタル価格は上昇傾向にある。


■記事の元となったプログラム内容
大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの市場動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101028.html
日時:2010年10月28日(木) 9:30~17:00
講師:下記参照


第1部 大型リチウムイオン電池及び電気自動車関連用原材料投入予測と回収電池からの化学資源のリサイクル
泉化研(株)代表 NEDO系統連携蓄電システムプロジェクト 菅原 秀一氏   
研究マネージャー(2006-2009) 
(元)三井物産(株)化学品部門プロジェクトマネージャー

・投入予測について
・回収について

第2部 大型リチウムイオン電池及び電気自動車関連レアメタル資源の現状・供給予測とリサイクル資源の展望
(社)日本メタル経済研究所 主任研究員 西川 有司氏   

・資源 争奪戦と金属 需給構造のポイント
・リチウムイオン電池 及び電気自動車関連レアメタル 資源の現状と今後の見通し
・リチウムイオン電池 及び電気自動車関連レアメタル リサイクル事業の展望

第3部 大型リチウムイオン電池及び電気自動車関連レアメタルの特性と回収・リサイクルの戦略
(独)物質・材料研究機構元素戦略センターセンター長 工学博士 原田 幸明氏   

・レアメタル リサイクルを巡るマテリアルフローについて
・リチウムイオン電池 及び電気自動車 関連レアメタルの特性
・リチウムイオン電池 及び電気自動車 関連レアメタルの回収・サイクルの戦略

第4部 大型リチウムイオン電池リサイクルのためのリチウム回収技術
(独)産業技術総合研究所評価部次長 理学博士 大井 健太氏   

・リチウムの特性とリチウム 資源の状況
・リチウムの回収・リサイクル技術の動向
・大型リチウムイオン電池 リサイクルのためのリチウム回収・リサイクル システム構築のポイント

第5部 大型リチウムイオン電池及び電気自動車関連レアメタルリサイクルの市場動向とビジネスチャンス
(株)リサイクルワン環境コンサルティング事業部マネージャー 宮川 英樹氏   

・レアメタル 等 希少金属の現状と今後の見通し 
・大型リチウムイオン電池 及び EV関連レアメタルのリサイクル 市場と今後の予測 
・大型リチウムイオン電池 及び EV関連レアメタルのリサイクルのビジネスチャンス  


※その他の新興国・水ビジネスセミナーはこちら

大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの基礎知識
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101027.html
大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの市場動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101028.html

リチウム&電気自動車セミナー【備忘録】その1

リチウム&電気自動車セミナー【備忘録】その1

大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの基礎知識


>リチウム&電気自動車というと、現在、世界にもっとも通用している日本の輸出品は、工業素材。日本の工業素材は、輸入金額が世界3位、輸出金額2位、総合1位という位置づけで、常に世界のマテリアルフローの重要なポジションにあるといえる。しかしながら、都市高山開発には、4つの壁がある。分散の壁廃棄物の壁、コストの壁、時代の壁。分散の壁とは、希薄分散型発生源対策を立てなければいけないということ。廃棄物の壁とは、都市鉱石型廃棄物には多くの人工物質を含んでいるという問題。そして時代の壁とは、20世紀型リサイクルから脱却しなくてはいけないということ。今後は、易解体設計が不可欠になってくる。

再生には、二つの方法がある。ひとつは、抽出型と呼ばれるもので、レアメタルや貴金属などは、この抽出型で高品位再生材料を抽出する。抽出物より、廃棄物が多いのが特徴。そして、抽出型のコストは、不要物で決まる。そして、抽出コストには、都市鉱山の弱点が壁になっている。たとえば、大量の集積が困難なこと、分離か痛い技術が未成熟であること、希薄な状態で処理すること、天然とは違った副産物・不純物で、特別な選択技術が必要だということなどの弱点が壁になっており、これからの課題になっている。

鉱石からのリチウム回収法では、熱処理してリチウムが溶出しやすいβ型に変換して抽出する。かん水からのリチウム回収法では、基本的には、天日凝縮し晶析して、炭酸リチウムが生産される。とりわけ、アカタマ湖が、水の蒸発速度が速い。塩湖かん水の特徴としては、まず、塩湖ごとで組成が大きく違うということ。それから、ひとつの塩湖ないでも、場所や季節で組成が変動するということなどである。たとえば、塩化物系、硫酸塩系、炭酸塩系などのかん水に分類されるが、アカタマ湖南部では塩化物系、ウユニ塩湖では硫酸塩系となっている。リチウム回収の事業化に向けては、大量製造技術効率性コストダウンに加えて、リチウムの高付加価値化も重要になってくる。


■記事の元となったプログラム内容
大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの基礎知識
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101027.html
日時:2010年10月27日(水) 13:30~16:30
講師:下記参照

第1部 大型リチウムイオン電池及び電気自動車関連レアメタル リサイクルの傾向と対策
関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科教授 工学博士 芝田 隼次氏   

・HEV、EVの開発に伴う磁石(Nd-Fe-B磁石)とリチウムイオン電池構成材料の確保について・大型リチウムイオン電池 及び 電気自動車 関連レアメタル含有廃棄物の特徴
・利益が上がるリサイクル事業にするには?
・環境調和、2次廃棄物の少量化、低温・省エネルギープロセスについて

第2部 大型リチウムイオン電池 及び 電気自動車 関連 レアメタルの特徴
関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科教授 工学博士 芝田 隼次氏   

・各種製品に必要なリチウムイオン電池の個数とは
・リチウムイオン電池の市場規模予測
・リチウムイオン電池の構造と特徴

第3部 大型リチウムイオン電池 及び 電気自動車 関連レアメタルのリサイクル技術の開発動向
関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科教授 工学博士 芝田 隼次氏   

・金属イオンの分離技術の基礎
・湿式処理技術 
・大型リチウムイオン電池 及び 電気自動車 関連レアメタルのリサイクル技術 


※その他の新興国・水ビジネスセミナーはこちら

大型リチウムイオン電池及電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの基礎知識
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101027.html
大型リチウムイオン電池及び電気自動車(EV・HEV・PHEV)関連レアメタルリサイクルの市場動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms23b/20101028.html