megaseminarのブログ -5ページ目

植物工場システムのセミナー【備忘録】その1

植物工場システムのセミナー【備忘録】その1

植物工場システムにおける事業採算性とビジネスチャンス

植物工場ビジネスは未だに黎明期とのこと。実際にビジネスとして立ち上げた際には、初年度は計画通りにいかないのが普通だと考えた方が良いとのこと。(コンサルタントの経験談)

また、その一方で、国内市場のみを考えるのではなく輸出産業としての可能性も大いにありそうだ。すでに中東へのアプローチも行われており、その実現も迫っているようだ。

植物工場という名前から連想するのは、レタストマトなどの家庭の食卓に出てくる野菜である。しかし“高付加価値”の栽培を目的とすると、“薬草”、“医薬品原料”等もその対象になっているようだ。これからも広がりが期待できそうであり、まだまだ発展途中のようだ。度は計画通りにいかないのが普通だと考えた方が良いとのこと。(コンサルタントの経験談)

また、その一方で、国内市場のみを考えるのではなく輸出産業としての可能性も大いにありそうだ。すでに中東へのアプローチも行われており、その実現も迫っているようだ。

植物工場という名前から連想するのは、レタスやトマトなどの家庭の食卓に出てくる野菜である。


■記事の元となったプログラム内容
植物工場システムにおける事業採算性とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms18c/20101201.html
日時:2010年12月1日(水) 13:15~16:45
講師:下記参照

第1部 アグリビジネスの現状からみた植物工場ビジネスの展望
野村アグリプランニング&アドバイザリー(株)調査部主席研究員 佐藤 光泰氏

・アグリビジネスの現状と今後の見通し
・アグリビジネスからみた植物工場ビジネスの現状と今後の見通し

第2部 植物工場システムの計画・設計法
鹿島建設(株)エンジニアリング本部施設計画グループ 藤田 尚也氏
グループリーダー(次長)

・植物工場の計画・設計における留意点 
・植物工場の計画・設計とコスト削減策 

第3部 植物工場の事業採算性と具体的戦略
(株)リサイクルワン環境コンサルティング事業部副事業部長 東 誠悟氏

・植物工場の特徴とニーズ 
・植物工場における事業採算性 
・植物工場ビジネス参入の具体的戦略 


※その他の植物工場システムのセミナーはこちら

植物工場“野菜”販路拡大における先行事例別ビジネスチャンス(1)
http://www.megaseminar.jp/2010/ms18c/20101202.html
植物工場“野菜”販路拡大における先行事例別ビジネスチャンス(2)
http://www.megaseminar.jp/2010/ms18c/20101203.html

藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その3

藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その3

藻類バイオマスの生産・利用技術とビジネスチャンス

バイオ燃料の実用化には、エネルギーの安さに対抗しなければならないので、効率的な培養技術回収技術変換抽出技術が必要とのことでした。また、海上生物の塩分は水を抜くと3割にもなり、燃焼•熱化学反応は、低温ではダイオキシン、高温ではClが炉を傷めるという問題があり、難しいとのことです。一方、メタン発酵は、リン鉱石はあと50年でなくなるという報告もある中で、肥料をエネルギーに使うことはできず、エタノール発酵は蒸留、精製に膨大なエネルギーが必要とのこと。バイオ燃料の生産を単体で行うのではなく、環境浄化(里海システム)とのコラボレーションを考えた方がいいとのことでした。

現在、琵琶湖では水草の異常繁殖が問題になっています。湖中心部まで水草が繁殖していて、漁船は通れず、網が入れられないため、漁業に影響が出ています。また、外来魚の稚魚の温床にもなっています。水草の腐敗臭、水質の悪化、取水施設が水草で詰まる等の被害も出ており、県が駆除をしています。
この水草の構成成分はホロセルロースで54.4%を占め、天日干し後、裁断、粉砕を経て、希硫酸酵素法によってセルラーゼを生産し、周辺地域の環境改善とエネルギー供給の取り組みをしているとのことでした。

海藻系バイオマスというと、クロレラは主に健康食品や色素として流通しています。培養の形式は、光独立栄養増殖、従属栄養増殖、そして両者の混合の3種類とも使え、種の時は従属栄養で、その後は光独立栄養で培養しているとのことでした。また、大気中の炭酸ガスでは最大光合成活性が得られないので、炭酸ガスを効率よく供給するための方法が必要とのことで、ナンノクロロプシスポルフィリディウムの炭素濃度を変えた屋外大量培養実験について具体的なお話を聞くことができました。

■記事の元となったプログラム内容
藻類バイオマスの生産・利用技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101027.html
日時:2010年10月27日(水) 9:30~16:30
講師:下記参照

第1部 藻類バイオマスからのバイオ燃料・有用物質生産とその利用
(独)産業技術総合研究所バイオマス研究センター 三島 康史氏   
バイオマスシステム技術チーム主任研究員 
広島大学大学院生物圏科学研究科客員教授 農学博士

・藻類 バイオマスの生態学的特徴
・燃料 利用の観点からみた藻類 バイオマスの特徴
・有用物質 利用の観点からみた藻類 バイオマスの特徴

第2部 大型緑藻からのバイオ燃料の生産と利用
(独)産業技術総合研究所バイオマス研究センター 三島 康史氏   
バイオマスシステム技術チーム主任研究員 
広島大学大学院生物圏科学研究科客員教授 農学博士

・大型緑藻からのバイオ燃料 利用のポイント
・利用可能技術の選択
・技術課題とその対応  

第3部 水草(カナダモ)からのバイオ燃料(エタノール)の生産と利用
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻特任助教 博士(理学) 渡辺 誠也氏   

・水草(カナダモ)の特性と利用のポイント
・水草(カナダモ)からのバイオ燃料(エタノール)回収・利用のポイント

第4部 微細藻類(イカダモ、他)のからのバイオ燃料及び有用物質の生産と利用
四国大学短期大学部人間健康科教授 農学博士 西尾 幸郎氏   

・微細藻類の特性と培養方法
・微細藻類からのバイオ燃料および食品の生産と利用

第5部 微細藻類(ナンノクロロプシス、ポルフィリディウム等)からの有用物質の生産と利用
クロレラ工業(株)R/D部クリエート第一室部長 博士(学術) 丸山 功氏   

・微細藻類の特性と利用のポイント
・微細藻類の大量培養技術
・微細藻類の多面的利用のポイント

※その他の新興国・水ビジネスセミナーはこちら

藻類バイオマス工業利用の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101025.html
藻類バイオマスにおける探索・培養・回収・抽出技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101026.html

藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その2

藻類系バイオマスセミナー【備忘録】その2

藻類バイオマスにおける探索・培養・回収・抽出技術とビジネスチャンス

過酷な環境(pH)での微細藻類には新しいものが多く、これらはコンタミネーションを防ぐこと
もできます。遺伝子がら種を同定し、特許寄託センターに寄託して始めて特許になり、研究室に何かあった場合(天災等)に特許寄託センターから株を取り寄せることもでき、リスクを軽減にもなるそ
うです。培養株の選定は、どういう組成の培地で育ったか、増殖がはやい、二酸化炭素収集量高二酸化炭素濃度耐性等を考慮するといいとのことでした。

育種の繁殖技術生産技術
遺伝率
海苔や海藻を育種している
これからは養殖の時代
エサとしての微細藻類
魚やエビには高度不飽和脂肪酸が必須
種類の選抜
エサに遺伝子組み替えは使えない
コストをかけずに培養する=>株を選抜
=>コロニーに注目

藻類バイオマスの研究はすすんでいるのですが、現状では実用化ラインの10倍以上のコストがかかっています。実用化されているものとしては、高塩濃度下での培養可能なドナリエラ、アルカリ環境下での培養が可能で、 採取が容易なスピルリナなどがあります。スピルリナは遺伝子操作による品種改良ができず、特定物質の産生をするような機能を組み込めないが、これができたらすばらしいとのことでした。しかし、遺伝子操作で品種改良をして、機能を組み込んでも、実際に産生するかどうかは別問題だそうです。また、光合成をしたら産生物を外に出させることができたら、細胞の収集は重要ではなくなるとのことでした。

海藻系バイオマスに関しては、ボツリオコッカス二酸化炭素から炭化水素をつくって外に出すという、高度なことをやっているため、増殖は遅いそうです。そのボツリオコッカスの中でも多様性があり、産生する炭化水素により、ボツリオコッカスは分類されて、色にも違いがあります。また、日本国内でも淡水から見つかっています。問題点としては、まず、ボツリオコッカスのコロニーができなくなることがあるそうです。

それから、ゴムのような弾性を持っているため、圧を加えても力が逃げてしまい、溶媒を使っても、細胞にダメージを与えてしまうため、収率が低いとのことでした。最近では、マイクロ波による藻の油分回収が行われていて、上に油分、下に藻体と分離する、より容易なこの方法に注目しているとのことでした。

藻類バイオマスは水が多いので、燃やすのは難しいのでは抽出剤としてのジメチルエーテルの特徴環境負荷も少ない、極性を持つ、蒸発させて除去する際に、少ないエネルギーで液化する水を蒸発させる必要がないので、省エネルギー化可能細胞壁が固いものからの抽出もできる。

■記事の元となったプログラム内容
藻類バイオマスにおける探索・培養・回収・抽出技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101026.html
日時:2010年10月27日(火) 9:30~17:00
講師:下記参照


第1部 藻類バイオマスの探索・収集・選定のポイント
(株)日本バイオマス研究所主任研究員 佐藤 剛毅氏   
福島大学共生システム理工学類非常勤講師 理学博士

・微細藻 類の探索・収集とその特徴の把握
・既知 微細藻 類種の特徴とその活用事例など
・微細藻 類ビジネスの実際 

第2部 藻類バイオマスの育種技術
(独)水産総合研究センター養殖研究所生産技術部 岡内 正典氏   
育種研究グループグループ長 水産学博士

・育種による有用株 作出の意義と目標 
・育種 技術の適応
・選抜株の特性を活かした大量培養 

第3部 高効率フォトバイオリアクターによる藻類バイオマスの培養技術
(株)環境技術事業化機構(GTI)代表取締役 岡橋 寛明氏   

・藻類 バイオマス利用における課題とその解決策について
・高効率フォトバイオリアクター(高効率光合成装置)の特徴とその効果
・藻類 バイオマス利用事業化の展望

第4部 藻類バイオマスにおける大量培養の具体策
名古屋大学大学院生命農学研究科教授 理学博士 小俣 達男氏   

・藻類 バイオマスの利点と欠点
・藻類 バイオマスにおける大量培養の具体策

第5部 藻類バイオマスの高効率分離・回収技術
東京大学大学院農学生命科学研究科准教授 農学博士 岡田 茂氏   

・藻類 バイオマスからの脂質回収の問題点
・藻類 バイオマスからの有用物質 回収技術の開発動向
・藻類 バイオマスからの炭化水素回収法

第6部 藻類バイオマスの高効率抽出技術
(財)電力中央研究所エネルギー技術研究所主任研究員 博士(工学) 神田 英輝氏   

・藻類 バイオマスからのバイオ燃料の抽出プロセスの課題
・新抽出剤、ジメチルエーテルとは?
・ジメチルエーテルを用いたバイオ燃料の高効率 抽出技術

※その他の新興国・水ビジネスセミナーはこちら

藻類バイオマス工業利用の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101025.html
藻類バイオマスの生産・利用技術とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms22b/20101027.html