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植物工場システムセミナー【備忘録】その2

植物工場 システムセミナー【備忘録】その2


植物工場 の水は循環利用型

紫外線殺菌、フィルター等

蒸散水は空調で回収することができる

省水、水の汚染地域に関しては、水の

水汚染地域の少ない浄化の機能を持った植物工場

可食部が露地ものにくらべて多い



水処理システムや上下水システムと植物工場のセットでの納入に中国等が関心を持っている。



寒冷地の植物工場 では、冬場は温風ボイラーと空気式ヒートポンプのハイブリッド利用、地下部は温水器を利用し、夏場は冷房も使うそうです。


また、施設の断熱性強化が必要で、例として、複層フィルムをあげられていました。フィルムの素材によっては光透過率85%以上確保でき、これはガラスハウス並みとのことです。そして、二重フィルムの場合、結露が光透過率を落とすので、エア入れて流滴性を向上させているそうです。


氷点下になるような場合は、エアコンは結露するので効率化が悪く空気式のヒートポンプは不利で。しかし、地中熱利用ヒートポンプはイニシャルコストがかかり、コスト低減の工夫が必要とのことです。



植物工場 (半閉鎖型)とは、夏場の過剰な熱を蓄熱して冬場の暖房に利用する、オランダ発の施設です。オランダで使われる天然ガスの10%施設園芸で使われていて、施設経営はとても厳しい中で、天然ガスの価格高騰を機に注目されるようになりました。天然ガス使用量だけでなく、二酸化炭素排出量を削減することもできるそうです。


ここで使用するCHPというガスタンクを使用することで発生する電気を電力会社に売却することで、生産者は本業よりも利益を上げているそうです。今では、オランダ国内に供給される電力の10%を施設で発電しているとのこと。また、半閉鎖型施設の熱量を利用したまちづくりも進んでいるそうです。



HELF技術 消耗しにくい

反射板 消費電力23%削減 収量25%アップ

PPF 投資のコストのほとんどがクリーンルーム代

機能性野菜

露地モノとの競争

HELFは、蛍光灯LEDの隙間を狙う


アイスプラント

ブランド名をつけて販売

重金属を吸いやすい

管理されて栽培されたものでないと食用にはむかない



ヴェルデナイトとは、保湿性のあるビートモスと保肥性のある粘土物質をあわせたものです。園芸用の土と比べて10倍の保水力を持ち、陽イオン交換容量も十数倍、乾燥比重で十分の一ほど軽く、肥料を蓄えることの出来ない土壌に混ぜることで土壌改善に使われています。また、軽いという特性を活かして、屋上緑化にも使われています。


すでにヴェルデナイトを使った植物工場 での栽培の検証も、サニーレタス、一部の根菜類、果菜のオクラが成功していて、土を使うことで多品目の栽培が可能になるとのことです。


特徴としては水耕栽培より味、香りの強いものができるそうです。

また、海外の需要は、備蓄できるものより、葉物や、日本の美味しいイチゴ等に向いているそうです。



■記事の元となったプログラム内容


海外における“植物工場システム ”の具体的戦略

http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100928.html


日時:2010年09月28日(火) 09:30~17:00
講師:下記参照


第1部植物工場システム”海外展開への具体的戦略

千葉大学環境健康フィールド科学センター客員教授 古在 豊樹氏   

(元)植物工場学会会長 農学博士


 ・日本 及び海外における“ 植物工場システム”の現況
 ・植物工場を構成する要素技術・システムの特徴と開発動向
 ・“植物工場システム”の海外展開の具体的戦略 


第2部 水不足・水汚染地域に向けた“植物工場システム”

(株)日本総合研究所創発戦略センター農業クラスターマネージャー主任研究員 三輪 泰史氏 


 ・水不足・水汚染 地域に向けた“ 植物工場システム”の事例(中国でのケース) 
 ・水不足・水汚染 地域に向けた“ 植物工場システム”の海外展開のポイント


第3部 寒冷地域に向けた“植物工場システム”その①

青森県産業技術センター農林総合研究所転作作物研究部研究管理員 今井 照規氏 


 ・寒冷地域に向けた“ 植物工場システム”の開発と特徴
 ・寒冷地域に向けた“ 植物工場システム”の海外展開のポイント


第4部 寒冷地域に向けた“植物工場システム”その②
(株)誠和研究開発部主幹研究員 斉藤 章氏  


 ・半閉鎖型 植物工場システムの開発と特徴
 ・寒冷地域に向けた“ 植物工場システム”の海外展開のポイント


第5部 乾燥地域に向けた“植物工場システム”その①
日本アドバンストアグリ(株)取締役 上田 聡氏   


 ・HEFLを使ったコンテナ植物工場システムの開発と特徴
 ・乾燥地域に向けた“ 植物工場システム”の海外展開のポイント


第6部 乾燥地域に向けた“植物工場システム”その②
丸紅(株) 機能化学品部課長 藤原 澄久氏

 ・乾燥地域に向けた“ 植物工場システム”の開発と特徴
 ・乾燥地域に向けた“ 植物工場システム”の海外展開のポイント


※その他の植物工場(システム)関連セミナーはこちら
海外における“植物工場システム”の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100927.html

植物工場システム”(機器・設備・施設)の新規参入における具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100929.html

植物工場システム”(機器・設備・施設)の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100930.html

“小型植物工場ビジネス”2010
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20101001.html
 



■関連テキストのご案内
植物工場ビジネス2010の書籍
http://www.mega-books.jp/text/gappon_ag_201007.html









藻類系バイオマスの工業利用におけるセミナー_備忘録その4

藻類系バイオマスの品種選定・品種改良と培養技術 セミナー【備忘録】その4


1講は網別での藻類の特徴の紹介と藻類選定のポイントについての説明でした。藻類選定のポイントは、メーカーの場合、CSRの場合ではずいぶん違います。そして、生成物の市場がある、つくることも大切で、いけるものはあるけれど市場を作るのは難しいそうです。


第2講は品種改良についての具体的なお話でした。

育種による、自然に起きる変異の促進と蓄積を可能にする技術についてご説明いただきました。


第3講は大量培養について国内外の実例も含めてご説明いただきました。

リアクターだけではなく、窒素とケイ素の比率を変える等の培地の条件を検討することも重要とのことでした。また、ご紹介いただいた、ビニールバック培養はメンテナンスが容易なので、コストダウンの一方法となると感じました。


■記事の元となったプログラム内容


藻類系バイオマスの品種選定・品種改良と培養技術
http://www.megaseminar.jp/2010/ms19b/20100827.html


日時:2010年8月27日(金)10:00~16:00
講師:下記参照

第1部 藻類系バイオマスの特性と目的に合った品種選定法

株式会社ネオ・モルガン研究所 代表取締役社長 藤田 朋宏 氏
株式会社ネオ・モルガン研究所 
事業開発部マネージャー博士(バイオサイエンス) 中原 剣 氏

藻類系 バイオマスの種類と特性
・目的に合った藻類系 バイオマス品種選定
・目的に合った藻類系 バイオマス 品種選定のポイント
・産業利用を目的とした藻類系 バイオマスの特性
・環境条件・培養条件・種の強さ等に合った品種選定のポイント


第2部 藻類系バイオマスの品種改良の具体策

株式会社ネオ・モルガン研究所 代表取締役社長 藤田 朋宏 氏
株式会社ネオ・モルガン研究所 
事業開発部マネージャー博士(バイオサイエンス) 中原 剣 氏

藻類系 バイオマス探索収集のポイント
藻類系バイオマス探索のポイント(狙うべき特性とは?)
藻類系 バイオマスの生育と代謝のポイント
藻類系 バイオマスの生育と代謝のポイント
藻類系 バイオマスの取り扱い方
藻類系 バイオマス品種改良(機能強化)のポイント
・変異導入法による藻類系バイオマス 育種の実際

第3部 藻類系バイオマスの培養技術

株式会社ネオ・モルガン研究所 代表取締役社長 藤田 朋宏 氏
株式会社ネオ・モルガン研究所 
事業開発部マネージャー博士(バイオサイエンス) 中原 剣 氏

藻類系 バイオマス培養方法
・液体培養
固体培養嫌気培養回分培養連続培養、他
藻類系 バイオマス大量培養の実際
藻類特性、目的に合った大量培養のポイント
・安定した光の供給、炭酸ガスの供給、培養液の温度管理、異物混入防止



■開催セミナー

【8/24(火)】藻類系バイオマスの工業利用における最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms19b/20100824.html
【8/25(水)】藻類系バイオマスの培養と工業利用-1(バイオ燃料生産編)
http://www.megaseminar.jp/2010/ms19b/20100825.html

【8/26(木)】微生物培養・培地の基本とその作成のツボ
http://www.megaseminar.jp/2010/s_20100826.html
【8/27(金)】藻類系バイオマスの品種選定・品種改良と培養技術

http://www.megaseminar.jp/2010/ms19b/20100827.html






植物工場システムセミナー【備忘録】その1

植物工場システムセミナー 【備忘録】その1


植物工場 における農産物のマーケット規模は5年(2008-2013)で30.6%、年率6.1%の伸びが予測されていて、特にBRICsと言われる新興国では年率7.8%の伸びが見込まれているそうです。一方、日本は大きなトレンドとして生鮮食品は供給過剰(自給率は低い)とのこと。過去十年間の生産量の伸び率が高い品目としては、デザートで使われるバニラや、食べ飽きず料理との相性がいいアスパラガス等があり、なかでも果物が多かったことが印象的でした。
 
海外の例として、イスラエルの砂漠の密閉型の植物工場 や、ドバイの砂漠で設備無しでのイチゴ栽培を挙げられ、高機能センサーでの制御や夏場の高温を避けるための高地への移動などが行われているとのことでした。
 
植物工場 の海外展開は業界の内部構造外部要因成長要因のような多くのリスクがあるとのことで、技術面以外でも課題は多いと感じました。経済産業省は農商工連携を促進するため、農林水産省と連携してさまざまな取り組みを行っており、これには植物工場関連の補助金事業、法整備等が含まれます。


今年の2月の植物工場 推進フォーラムでの意見交換では、検討課題としてコスト削減需要拡大海外輸出があげられ、ビジネスマッチングも行ったそうです。輸出については、まだマーケティングの情報共有ができていないのが実情です。経済産業省は今年の10月より、植物工場の需要が見込まれる水資源の乏しい中東、栽培技術が未熟な中国を含むアジアにしぼって情報収集を開始するとのことでした。


植物工場 に対して新興国の特に資金的に余裕のある国の多くは興味がありますが、植物工場へのニーズは国ごとに違います。中国では自国の野菜は危ないと思っている人が9割にのぼり、安心安全な食料を求めているとのことです。また、中東では水の節約と新鮮な野菜を食べたいという声があり、東南アジアでは害虫対策、収量向上に重きがおかれているとのことです。植物工場野菜に対するニーズも、日本では安全性は当然のことながら、エコ地産地消、お手軽等の農産物のストーリー性を見る傾向があるが、中国等新興国では規格厳守、安全安心、健康思考と違いがあります。
 
また、中国では世代ごとにトレンドが違い、子育て世代である70后(1970年台生まれ)をターゲットにしたアプローチがすでに進んでいるそうです。
 
植物工場 システムに対するニーズも国ごとに様々ですが、フルターンキーでは顧客のニーズを掴めないので、システムを管理できる人間を1人、最低1年は派遣する、コールドチェーンをセットで提案する等の必要がありま
す。それから、人工光型植物工場の場合、地域によっては自然光ではないもので育った植物に対する拒絶反応を示す事があるので、検討が必要です。


■記事の元となったプログラム内容


海外における“植物工場システム ”の最新動向とビジネスチャンス

http://ameblo.jp/megaseminar/theme-10025676719.html


日時:2010年09月27日(月) 13:15~16:45
講師:下記参照


第1部 海外の農業事情と展望

農業ビジネス誌『農業経営者』副編集長 (株)農業技術通信社専務取締役 浅川 芳裕氏   


 ・市場規模と成長性
 ・海外農業への視点
 ・世界の地域別市場とその特徴
 ・海外農業・施設園芸ビジネス


第2部 植物工場の現状と海外への展開

経済産業省地域経済産業グループ地域経済産業政策課課長補佐 杉本 敬次氏   


 ・経済産業省における「植物工場」の考え方
 ・植物工場の海外展開のポイント

第3部 海外における“植物工場システム”の市場動向とビジネスチャンス  
(株)日本総合研究所創発戦略センター農業クラスターマネージャー主任研究員 三輪 泰史氏   


 ・海外における“ 植物工場システム”のニーズについて 
 ・海外における“ 植物工場システム”の市場動向とビジネスチャンス 
 ・海外における“ 植物工場システム”の事業戦略

 


※その他の植物工場(システム)関連セミナーはこちら
・海外における“植物工場システム”の具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100928.html

“植物工場システム”(機器・設備・施設)の新規参入における具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100929.html

“植物工場システム”(機器・設備・施設)の最新動向とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20100930.html

“小型植物工場ビジネス”2010
http://www.megaseminar.jp/2010/ms16c/20101001.html
 



■関連テキストのご案内
植物工場ビジネス2010の書籍
http://www.mega-books.jp/text/gappon_ag_201007.html