※この日記はクレトトケイの偏見で書かれております。その点を留意のうえ、ご覧ください。
パート①はこちら→オフ会って来ました!!2020!! パート①
パート⑨はこちら→オフ会って来ました!!2020!! パート⑨

 

やっとお話は佳境へと入ってまいりました。ここまで読み続けてくれている人は一体何人いるのか!!前回、パート⑮くらいまで行くのでは?とか言ったけど、確実に行くぞこれ。というわけで、本編です。

 

カラオケに到着したクレト。実のことをいえばここでは語らないがそこは中々に思い出深いカラオケであった。

 

店員さんに『2名で』と伝えると「ご案内まで、5分程頂きますが」といわれ平日であることを感謝する私。

 

しかし、何を察したのか「喫煙ルームだった場合は10分程かかってしまうのですが……」と言い始めた。私は後ろに目がないので一体この店員さんが何を見たのかは知らない。頭一つ分以上ある男がくわえタバコでもしたのか? いや、そういうことをする人ではないしなー

等と思いつつ、『待ちます!! 喫煙で!!』と返答した。

 

一応言っておくが、クレトは常時喫煙している人間ではない。相手がその方が気楽だというのなら吸うし、吸わないで欲しいというならば一切吸わない。

 

ただ、喫煙者が追い出される現代、一緒に居たい人が喫煙者だと吸いもしないのに喫煙ルームについて行くのもなんだか周りが気を使っている感じがするので話を途切れさせないためにカバンに常時一箱は入れているという偏屈な妖怪だ。

 

まあそんな感じなので、相手が喫煙者なら喫煙ルームを選ぶ。次に店員は時間を訊ねてきた。

 

『3時間くらい?』

「3時間でいいんじゃない?」

 

というわけで、3時間に決定する18時前。最後に店員が訊ねてきたのはフリードリンクについてだった。追加の値段でお酒が飲み放題になるというコース。

正直、ノンアルのフリードリンクを頼むことは時折あったが、お酒をすすめられたのは初めてだったので頭の中が疑問符で一杯になった。

 

元々、その日はお酒を飲むという予定は一切ない約束で会っていたので、マスキさんがすべて公共機関を使っていることを知っていても判断に困りちょっとしたパニックを覚える妖怪。

横の人間は置かれている表を眺めている。

 

『こ、このあと、ご飯とか行きますよね?!』

プチパニックで、帰る大まかな時間は聞いていたのに計算ができなかった。

「いや、3時間経ったらもう21時になるから」

パニックが加速する。

『じゃあ、どうしましょう??』

冷静さを必死に補う。お酒のコースとノンアルって一緒なのかな??とか、何かヒントを探したが、情報が上手く呑み込めない。

 

「頼もう」

『ということです!!』

 

なにが、ということなんだ。最終的に決めてもらう形になり、さらにはマスキさんが先にお酒を注文してくれたので、自分もお酒を頼めばよいのかと道筋が見えたので完全なパニックにならずにすんだと、元8文字目の胸をなでおろした。

 

そんなこんなでマスキさんの「こういうのカッコイイと思うんだよね」という話を聞きつつ、ちょっと脳内で構図なんかを思い浮かべていると思っているよりも早く部屋に呼ばれる。気のせいかもしれないが。

 

事前に軽くだけ「広い部屋になりますが」ということは聞いていた。いたけど……それは私の、いや、私達の想像をはるかに超えていた! 20名はゆったりと過ごせるパーティールーム。入った瞬間に笑いが込みあがるクレト。

 

隣のA型っぽく見えるO型もニヤニヤしている。そして、あれよあれよと、椅子や机の位置を変えまくって画面前に広いスペースを作ってしまう。

でもそんなことを気にする余裕もなくテンションがヤバい。初対面の男性の前でしてはいけないような行動というよりも人間の原型を失いそうだったので、冷静さを保つために必死に手の甲をつねっていた。

 

「配信前にアップしようぜ!!」

 

そういいながら、デンモクを持ってくるマスキさん。クレトはカラオケは7月前半が最後だったし、この数年カラオケ自体殆ど行っていなかったので何を歌おうかとても悩んだ。しかもマスキさんが選んだのはシャルル。

 

結局、私が選んだのは愛迷エレジーだった。デコニーナさんなら無難だと思ったからだ。

けれどマスキさんは知らなかった。そうだね、ほぼ10年前の曲ですからね……時代の流れを痛感するクレト。

 

1曲目のときは大人しかったマスキさんであったが、2曲目。曲が何だったかは思い出せない。たぶん、私がちゃんと知らない曲だった気がする。

その体重が60キロ台だとは思えない、身長とガタイを誇る男は画面を前に踊り始めた。太鼓の達人のときよりも大きな振り幅で、長い手足を暴れさせるマスキ氏。

 

そこそこ動きにキレというものもあり、スペックの高さをうかがえるのだが……何故だろう。カッコイイとは思えない。動きが独特だったからだろうか。美というものに対して疑問を抱えるクレトではあったが、そんなことがどうでもいいほど楽しい。

 

自分の2曲目はマスキさんには披露したことがないはずの芸で攻めてみることにした。どうせこの人とは音楽の聴いていたジャンルや歌えるジャンルがほぼほぼ噛み合わない。

というわけで、てにをはPの古書屋敷殺人事件を入れる私。

 

タイトルからして私らしい一曲である。歌い終わり、正直なところ私はいつもの罵倒が飛んでくるかと思っていたが、素直に感心されて発声の仕方などを訊ねられたので驚いた。

まあ、元からわかってはいたが、この人は良識のある人間なのだ。だからこそ私はこんな簡単にオフ会に応じたのである。

 

こうして、2曲ずつ歌った我々は配信をスタートさせることにした。

ぶっちゃけ気分としては吐きそうだった。心臓を。口から。

 

そんな訳で、次回。配信スタート。

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