先週の続きです。

 

「やはり」を英語ではどう言うんですか?と唐突に尋ねられて返答に窮することがよくあります叫び叫び

 

それはその語の前後関係の内容で英訳が違ってくるから。

 

①思っていた通り/予想した通り なのか、

 

②依然としてなのか、

 

③結局のところなのか、

 

④同様になのか、

 

しかも「やはり」だったり「やっぱり」だったり

(「やっぱり」は「やはり」のくだけた言い方)

 

更にくだけると「やっぱし」とか「やっぱ」と変化もしているし・・・

 

例えば、

 

①「やっぱりドジャーズが勝った」⇒As I expected Dodgers won. まったは Finally Dodgers has won.野球  

 

「大谷がケガをするんじゃないかと心配してたらやっぱりケガをした」⇒ Ohtani was injured as I was afraid he would.病院

 

②「たとえケガをしてもやっぱり大谷を応援したい」⇒ Even he was injured, I’d like to support him as ever. フラッグ

 

どんなに金持ちなろうとも彼はやはり謙虚だ」⇒ No matter how wealthy he has become, he is still  modest.お金 

 

③「野球はやはりメジャーリーグに限る」⇒After all I prefer watching Major League games.野球

 

やっぱし家が一番」⇒There’s no place like home. 家

 

 ④「私もやっぱ同じです」⇒Likewise

 

などの例が考えられます。 

 

また会話でも相槌によく使われる「「やっぱり」は

 

That’s what I thought. (思った通り)とか

 

That make sense.(道理で)とか 

 

No wonder.(当然)とか

 

That’s why.(だからそうなんだ)

 

などなど色々なシチュエーションが思い浮かびますひらめき電球ひらめき電球

 

それにしても、こうしてつらつら書き出してみると、一語で言いかえられる英語の副詞がない??

 

「やはり」は単にその文を強調してるに過ぎない。

 

ってことはやっぱりこの言葉はあまり拘って訳す必要がないのかもしれませんねえ!?DASH!!?DASH!

 

 

先週の続きです。

 

散歩をしていたら、水辺をシラサギが一歩一歩足元を確かめながらゆっくりと歩いていましたあしあし

 

 

この「ゆっくり」も「そろそろ」と似たような言葉だけど二つの違う意味で使われています。

 

ゆっくりして下さい」と言えば

 

①「動作をそろそろする」場合と

 

②「時間、空間、気持ちに余裕を持ってする」場合

 

が考えられますが、英語訳では微妙に違ってきます。

 

Do (Act) slowly. なのか?

 

 Please make yourself at home. なのか?

 

よおく考えないと・・・と思っていたらこの「よく」も色々な意味で使われていました。

 

その意味としては①十分に②上手に③しばしばなどがあり、

 

「よく考えろ」なら You should think it over. 

 

「よく寝た」なら I slept well last night. 

 

「よく見ろ」なら You should look carefully.

 

「よく学び、よく遊べ」なら Work hard, play hard. 

 

 「彼はよく旅行に行く」なら He often goes on a trip.

 

「ピアノを上手に弾く」なら He plays the piano well.  

 

となりこれまた要注意の副詞ですね~叫び叫び

 

 

日本語には漢字の読みは同じでも意味が違う言葉は数限りなくありますが(例えば精神,清新,聖心のような)、漢字が違うのでその違いは一目瞭然目目

 

ところが漢字で表さない言葉に、同じ発音だけど違う意味を持つ言葉が色々あり、英訳する時には要注意となりますびっくりマーク

 

そしてそういう例は特に副詞、それも擬音語・擬態語に多いようです。

 

先日、あるクラスでAさんが「そろそろ終わりにしませんか」と言うつもりで "Please finish slowly." と仰いました叫び叫び

 

「そろそろ」という日本語は副詞ですが、

 

①「そろそろ歩く・そろそろと動く」のように動作をゆっくりする様を意味する場合と

 

②「そろそろ出発の時間です」とか「そろそろ始めましょう」のように時間が間近に迫っているさまを意味する場合と二つあり、

 

「そろそろ終わる」は②であることは明白です。

 

①の方はwalk slowly/move quietlyのように副詞を用いて表せます。

 

②の場合は同様に時間に関係した副詞(soon/shortly/before long/in a few minutes )を用いて Shall we finish before long? のように言えるかもしれないけれど、

 

「そろそろ~する時間です⇔ It’s about time to+ 動詞」 のような慣用表現を用いてIt's about to time to finish. のように表す方がぴったしくると思います合格合格

 

(この<It’s about time~>の慣用句は It’s about time for dinner. など便利な言い回しなので覚えておくといいでしょう)

ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球

 

それにしても日本語には同じ言葉でも違う意味を持つこのような副詞、特に擬音語(擬声語・擬態語)がもっとありそうですね~

 

「よく」とか「やっぱり」とか「コンコン」とか・・・

 

順次紹介していきたいと思っていますDASH!DASH!