パイプは最低3本も持っていれば、パイプを休ませる時間を考えても、十分な筈だ。
それなのに、私は実際のところ何本持っているかわからなくなって久しい。その中には変な形で使いにくい物や、大事過ぎて使わない物や、ガラクタだけど捨てるに忍びない物など、色々だ。
私は普段ブライヤをほとんど使わない。二ヶ月に一回ぐらいだろうか。メシャムに慣れてしまうと、何となくブライヤは煙が重いように感じてしまうのだ。
という事で、今回は私の所有するパイプの中から、最も使用頻度の高い七つのパイプを紹介しようと思う。
1.ファルコン・シレイラ・メシャム・ボウル
このブログでも何度も出てきているのだけれど、この2年ぐらい、最も使用頻度が高いパイプである。
理由は、メンテナンスが楽だからに他ならない。連投も余裕でできるし、アルミのシャンクは掃除がとても楽だ。
2.フセイン・コア作 リバース・キャラバッシュ
次に使用頻度が高いパイプがこれ。メシャムのリバース・キャラバッシュで煙がもう本当にスムーズ。大きさも丁度良い。手のひらにシックリと収まって、もう手放せない。
3.フィクリ・バキ作 ブルドッグ・カンバーランド
シェイプは図面を作家に送って、忠実に作ってもらったブルドッグ。ブルドッグと言っても本当に色んな形があるものだが、流石マスター・バキは図面の寸法どおり正確に彫ってくれた。これも使用頻度は高い。
これは七本の中では一番古くから使っているパイプだ。学生の頃に買っているから、かれこれ35年ぐらい使っている。なのにどうしてこんなに白いのか驚かれると思うが、実は数年前、あんまり汚い色になってしまったので、酵素系漂白剤に浸けてみた。以来、いくら吸っても色が着かなくなったのだ。本当にメシャムとは不思議な石である。
5.IMP アップル・ハーフ・ベント
この中で一番小さいパイプ。お出かけの時には結構使う。IMPメシャムは色が着きやすいので有名だ。しかし連続して吸い続けていたらシャンクが色抜けして不思議な状態になった。更に続けて吸っているとどうなるのか楽しみだったりもするのだが、どんどん汚くなるばかりのような気もする(笑)。
6.ピーターソン・焼きメシャム システム・スタンダード・Pリップ
これはもう、扱いが相当雑なパイプ。一番汚い(笑)。カーボンもたまにしかリーミングしない。ケースも付いていないので、落としたりぶつけたりしているが、元々ボウル表面がラフなので、傷が目立たない。扱いに気を使わないので、外出にも最適。
7.アルテナイ ビリヤード・9mmフィルター仕様
最後に紹介するのが、このとてもオーソドックスなビリヤード。
メシャムなのに9mmフィルター仕様はちょっと珍しい。このパイプは2010年頃だったか天野屋のフェスで手に入れてから、ほとんどといって良いほど使っていなかったのだが、ある事がキッカケでこればかりを使うようになった。それは、これである。
9mmフィルターにこのクルクールを使ってみたら、何故だかすこぶる美味しく吸えるようになったのである。因みに、ウチにある9mmフィルタ仕様のブライヤ全てで試したのだが、不思議な事にこのアルテナイほどは美味しく感じない。
これは素材がアルミなので煙を冷却し、ジュースも出してくれる。何より、らせん構造で普通のアダプターと比べると煙道が4倍の長さになるという優れものなのだ。
使ったことがない人は、一度試してみる価値があると思う。
ただし、9mmフィルター仕様のパイプを持っていない人に、わざわざこの為だけに新しくパイプを買う事は奨めない。そもそも、フィルターは無いに越したことはない。
最近、本当にパイプに散財するのがバカバカしくなって来た。普段使っているこの七本があれば、もう多くを望まない。
人間、足るを知るという事は、大切なのだ。