真・女神転生V Vengeanceについて。 | Honolulu Music Society byなかじー

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出自は日本生まれの日本育ち。
米国籍を取得してハワイに在住する音楽家であり実業家。3児の父。

今までの日本人には発想出来なかった独自の視点と解釈を元に展開されるちょっとだけ凄いブログ。
更新不定期。

​Aloha!


僕のこのブログ、どこのSNSにもリンクさせていない上に宣伝も全くしないという場所なので、本来なら誰にも読まれずAmebaの片隅にヒッソリと佇んでいるだけのこのブログなはずなのですが、たまにバカみたいに閲覧される傾向があります。いや、僕界隈ではTOKAIの記事を上回るって珍しいんですよ?





『【全く】真・女神転生V独自考察【ハズレ】しかし…❸』Aloha!ATLUS関係者の方はコチラもどうぞ『Sympathy for the Devils.』Aloha!今日はメガテン話します。アレからなんだかんだで…リンクameblo.jp

今日はその記事で取り上げた真・女神転生V(5)の完全版とされる真・女神転生V Vengeanceを取り上げます。


もう覚えておられる方も少ないかもしれませんが、

ATLUSでは過去において真・女神転生IVIV Apocalypse(邦題:IV Final)の頃からよくあったパターンとして『宗教家が怒り心頭!』みたいな感じで『海外で炎上』とかいうマーケティングをよくされていたんですよね。 


『炎上した』訳ではなくて、『炎上したっていうテイで自作自演』をしていたのだろうと僕には見えてしまっています。


というのも実際にはアメリカを中心とする『海外』ではそんな話がニュースとして流れた試しはないからです。『アメリカでニュースにならなかったからなんなんだよ』と言われそうですが、


皆さん、アメリカは世界の中心なのですよ。


都会で全く流行っていないモノを『都会ではこれが大流行!』って田舎で報道されても都会の人間にとっては『なにデタラメ言ってんの?』としかならないわけです。


要するに日本人向けの『海外では〜』っていう炎上商法がコレなんだろうというのが何となしに透けて見えます。ソレが証拠に今回の真・女神転生V Vengeanceではそうした炎上騒ぎって一切起きていないわけですからね(無印Vの頃まではあった)


いや、セコくない?やり方(笑)

過去に宗教絡みで燃えたってのがホントならなぜ本作は燃えないのか?そりゃお金払わなきゃ燃えるものも燃えないからですよ。


そもそもの話、『生粋のATLUSっ子』を自称している僕なのに真・女神転生V(5)を一周しただけでそのゲームとしての志しの低さに呆れ果ててしまい、その後にリリースされたソウルハッカーズ2も完全にスルー。

そして昨今リリースされた真・女神転生Vの完全版と言われる本作もスルーを決め込んでいました。


生粋のATLUSっ子の僕がなぜ?


ソレはひとつにはそうした『売り方』がセコいからです。


そして前述の通り、ATLUSの『新作』がリリースされる報せがネット界隈に流れると、僕のATLUS関連の過去記事の閲覧数が跳ねあがります。ATLUSのファンの方が閲覧する事もあるでしょう。しかしてATLUSの中の人達も一定数、ココでどんな風に『悪口』を言われているかチェックされるケースもあるんだろうな、とも。


しかしね、当の僕はもうATLUSのゲームにはさほど期待していない…というのがホンネだったりします。


だってそうでしょう?


いまATLUSが新作を開発したり毎年新卒を採用したりしながら皆で食っていけてるのは明らかにペルソナシリーズの恩恵であるはず。


しかしながらそのペルソナシリーズだって主要クリエイターである橋野桂プロデューサーはスタジオ・ゼロへとブランチアウトし、コンポーザーの目黒将司さんはATLUSを退社。


悪魔絵師として名高い金子一馬さん(個人的に言えばすでに一定の役割を終えたと思っている)も退社っていうこの下りでね、いったいこれからのATLUSの何に期待しろっていうのか?っていう事ですよ。


里見直さんは居ないしさ、お話しをちゃんと作れる人、いい音楽作れる人、悪魔のデザインをストイックかつユニークに造形出来る人居ないんじゃん?


ハッキリ言って出涸らしとサラリーマン集団ですものね、今のATLUS。



​全く眼中に無かったソウルハッカーズ2

ハナシは少し逸れますが、近年ATLUSからリリースが報じられてピクリとも来なかったのがこの作品でした。


僕、基本的にソシャゲって好きじゃないんですが、このグラフィックを見て真っ先に感じたのが『何このソシャゲっぽい絵柄!』でした。コレは感性の問題なので何が正しいとか間違いであるか?っていうのを判ずるべきではないと思うんですよ。


ただ、


たとえるなら、よくチェーン展開している飲食店さんとかで、とてつもなくマズい商品を平気で出してくるお店ってあるんですよ。


ちゃんとした会社組織のね、ある程度の学歴とか職能のある人達がしっかり合議して『コレで行こう』と決めて味作りや店づくりをしている筈なのに『なんでコレで良しとしてしまったの?』と言いたくなる店が一定数ある。


いや、わからないですよ?そういうモノを美味い、美味いと喜んで食べている人も居るでしょうし。

言ったら失礼かも知れないけれど、世の中にはバカ舌とか味覚音痴とかそういう層の人達が一定数居るからこそ、その程度の味づくりでも企業経営としてはやっていけているのだろうし。


さらに例えるなら、ラーメン屋で言えば『タオル鉢巻』『黒Tシャツ』で『腕組み』してる店主の写真があって説教くさいポエムが壁に描かれて、その書体があいだみつを調だったりすると僕は食べる前にパスするって選択をしてしまう。





そういうスタイルをチョイスする人とは味覚の合う合わない等々、物事の良し悪しを判断する基準が違うんだろうなと思っているから。


ソウルハッカーズ2のキャラデザを良しとした人の感性で創られた作品が、僕のような根っからのATLUSっ子の満足の行く作品を創れるとは思えない、というのは単なる『偏見』なのかもしれない。


しかして、件のゲームがリリースされて以降、ソレはやはりイマイチな評価しか得られて居らず、もはや誰も話題にすらしていないという始末。


果たしてソレは『偏見』であったのか、『事実』だったのか?おそらく真価は10年後、この作品をリメイクすることを求める声が上がるか否か?で決するのでは?


と僕は思っているんですよ。


​では真・女神転生V Vengenceはどうだ?


僕は申し訳無いけれどこの作品にも全く期待はしていない。


その理由は明白です。


この作品は10年後に残る作品ではないと断言出来てしまうから。


なぜ?


ソレは単純なハナシで、


真・女神転生という作品群(ナンバリングタイトル)というのは本来なら『時代を先取りする何か』が無くてはならないという命題があるはずだからなんですよ。


この作品にソレありますか?


ありませんね。


なぜか?


ソレは『現実社会よりも遅れている』からですよ。


我々の暮らす現実社会というものが国家間単位でますますキナ臭くなって来ていて、


もはやゲーム世界でいくら『悪魔』だ『仲魔』だ、と戯れてみたって、そんな物は毒にも薬にもならない絵空事だってしか思えないくらいに世の中が大きく変容してしまっているからです。そしてその現実にゲームの世界観が全く追いついていないからなんです。


では何故それが毒にも薬にもならない絵空事なのか?と言えば『神々の争い』とか『神と悪魔の争い』に翻弄される人間っていう構図が現実からあまりにも乖離しすぎているしあまりにも古臭すぎるから。


そもそものハナシ、真・女神転生シリーズの発端には20世紀末の人間の心の奥底にあった『終末論』に対する漠然とした恐れっていうものが背景にあったわけですよ。


しかして『恐怖の大王』は空から降りては来なかったし最後の審判は下らなかったわけでしょ?つまりそこをモチーフにすることがもう古いっていうのに早く気づかないと。


ATLUSの開発者の方々はもっと現実社会を見なきゃダメだ、世の行く末を読み取れるようでなくては駄目だよ、と僕は思っていて、しかしながらソレはもしかしたら『サラリーマン』には極めて難しい仕事なのかもしれないとも思う。


会社組織に守られて養われている人にとっては、世の趨勢なんかよりも会社内での力関係の方が『リアル』であるからで、そういうしがらみの中で発言権を得たり予算を決済してもらうためのご機嫌取りや根回しに夢中になっている人達には決してわからないことって多分あるんです。


そしてゲームをしている人達、ユーザーというのは現実社会に生きている。


現実社会って厳しいじゃないですか?


僕たちはつまり『人間の作り出した社会の枠組み』の中で人間同士として己が利益のために争い、人間同士としての現是利益のために搾取したり、蹂躙したり、殺しあったりしているわけです。


『その世界はやり直されねばならない』というテーゼの下、東京は破滅させられ、その再生の物語がナンバリングでは描かれて来たわけでしょ?(真・女神転生IV以降からソレは無くなった)


もしも神や悪魔の戦いに巻き込まれて世界が変容していく、という世界観をゲームに描きたいなら、いま目の前で我々が目撃している現実社会で起きている事象と何かしらリンクする部分が無いと。


この作品の世界が変容していくプロセス、変容してしまった原因には我々がいま生きている日常に因むものは一切描かれていないんです。


我々が目にする現実の出来事というのは、全て人間が引き起こしていて、そのほとんどって人間個人の欲得に因むものなんですよ。


つまり、よりリアリティのある世界観を創りたいのなら、人間同士の物語、欲得の物語にフォーカスした世界観を創らなきゃダメということなんです。


『悪魔(創作物)とのコミュニケーションをより愉しめるようにしました!』とかやっている場合じゃないし、


『蹂躙された側の神々の復讐譚にしました!』とか胸を張って物申す開発者の様子を見て、


『現実の世の中がコレほどえらい事になってるってのに、なんともまぁお気楽なもんだなぁ〜?』としか思えないわけですよ。



​所詮は子供向けの娯楽とたかを括っていないか。


いや、正直なところビデオゲームなんて大人のやるもんじゃないよなぁとは思うんですよ。だけど少年期に衝撃を受けてハマり続けて来た作品をリリースしてくれた会社がATLUSであるし、思い入れはある。


だけど正直、LAWだCHAOSだ、一神教だ多神教だっていう対立構造を立てる事に拘って『人間』を描かないのはガキ臭い絵空事だと僕には思えてしまう。


せっかく真・女神転生III Nocturneでは思想が異なる人間同士の闘いと選択、その果てに来る世界が創世される様子が描かれたってのに。


悪魔が、とか神々が、とか唯一神が、とか現実でその片鱗を見られますか?見た人は居ないんですよ。宗教戦争だって人間同士が人間の定めたルールを掲げて人間同士で殺し合っている。


ソレを神や悪魔のせいにするって思想はガキ臭いったらない。


いや、やっぱりゲームなんて所詮は『ガキのもん』なんだろーなーと最近になって分かっては来たのだけれども。


だけどね、人間同士の物語には普遍性がある。だからこそ『子供向け』ではない人間ドラマがしっかりした特撮とかアニメっていうのは伝説たり得たのですよ。円谷作品ならばウルトラセブン然り、東映特撮ならば平成ライダーのクウガ、アギト、龍騎しかり、またエヴァしかり、近年なら鬼滅の刃、GODZILLA-1.0しかり。









その『枠組み』はたしかにフィクション、作り話ではあるけど、人間を中心に描くからこそ現実とリンクする。


現実社会とリンクするから一部のマニアだけでなく、普段なら『子供向け』のエンターテイメントには見向きもしない『リア充』の人達がこぞってお金を落とす。


だからメガヒットコンテンツというものが生まれるわけでしょう?


ATLUSでソレが出来てるのペルソナシリーズだけなのって、そういうことですよ。


真・女神転生ナンバリングで『伝説の神ゲー』としてリメイクが出来ていたのって真・女神転生III Nocturneでしたよね?数十年の時を経て『伝説のRPG』と言われたのは伊達じゃない。


​最後に言いたい。


コレは僕の中では確信していることなんだけど、先述のようにATLUSの第一開発チーム、通称マニアクスチームって宣伝としてステルスマーケティングをやって来ているように見える。

前述の通りの宗教家から叱られるというのもお金使って言わせていると思っているし今回YouTuberを中心とするレビュアーが『神ゲー』とか連呼してベタ褒めする動画を一斉に上げているのもお金使ってやらせていると僕には見える。


断言しちゃうけど、来年の今頃コレを誉めそやす声はパタっと消えているよ。お金で買ったブーストは1年持たない。


ソレは宗教家のお叱りを受けたっていう炎上騒ぎも同じ。


なぜV Vengeanceリリースで件の宗教家は怒らなかったの?無印だった前作の時は怒ってたじゃん。前作よりもはるかに神々と人間との『対等な交流』を描いている作品に仕上げた筈なのに。


今回は『ブースト』される先が宗教家からYouTuberに変わったからでしょう?(イジワルな見方)


来年の今頃、多分投げ売りされるでしょうから僕がもしこの作品を遊ぶならそれ以降ってなると思います。そして言うんです。


『ほらな、御霊狩りの無駄なモーションを未だスキップ出来ないだろう?』と。


いや、どのYouTuberのレビュー動画を見てもそこに触れているコメント一切無かったので多分手付かずの短所には触れちゃダメだろったんだろうなぁ、と(笑)


そろそろ飽きて来たから以上。


IV以降、マスコットキャラクターになろうとしてスベッたキャラクター達。


ブッさ、コミュ抜けるわ!






Mahalo!