パリで一番恐かった体験 | フランス語の気になるひとこと

フランス語の気になるひとこと

中年過ぎからフランス語勉強し始め2018年仏検準一級取得。
コロナでステイホームの時期にフランス語でNetflix見始め、気になる単語、表現など、フランス語で見ることができる作品について
書いていきます。

パリではスリにあったり、強盗に襲われたり

という経験は今のところない。

 

ただ初めてパリに行った20年近く前に恐い

経験をした。

当時パリ中心部の周辺イル・ド・フランスの

各地で移民の若者たちの暴動が起きていると

日本でニュースがながれていた。

ニュースの前からパリ行のツアーに申し込んでいた

ので決行されるか心配だったが、少しおさまった

のか問題なく出発できた。

 

現地に行ってみるとパリ中心部は何の影響も

感じられなくて、初めてのパリを満喫できた。

 

ツアーも最後に近づき夜の街の写真をとろうと

一人で地下鉄に乗った時のこと、座席は混んで

いて座れなかったので真ん中のポールに捕まっ

ていると、黒人のまだ10代ぐらいの男の子が

一人で乗ってきて私と同じポールに捕まった。

すると元々私の側に立っていた白人の中年

男性がその男の子に眼つけはじめた。

男の子も眼を外さない。緊張感が凄くて二人の

側にいる私は動くこともできず何も起きない

ことを祈ってドキドキして固まっていた。

 

結局何にも起きず白人男性は眼つけながら

降りていった。

周りのフランス人は全く無関心というか見て

見ぬふりだった。

 

日本で間近でそんなに一触即発のような場面に

出会ったことがないので、本当にドキドキした。

 

先日みた映画『パリブレスト』がちょうど移民の

若者のやりきれない状況を描いていた。

才能が有って成功できる人はほんの一握り

だろうな。