たかあきらのブログ

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ロック好き、小説好き、熟女好き

             できるだけ、

 

2024年6月発売  オリコン最高12位

 

これまでの郷ひろみがリリースしてきたシングルで、一人の誰かに寄り添うような曲はあったかもしれないけど、もっと広い意味での多くの人に優しく寄り添い励ますような曲はなかったように思う。 郷ひろみと云えば、カッコいい曲、意味不明な曲、エロい曲、楽しい曲、切ない曲というイメージだけど、今回のような大きな愛で優しく包み込むような曲は珍しいかもしれない。

しかし、薄ピンクの優しい色のスーツと優しく温かい歌詞で素敵な曲だと思うけど、そんなに

ヒットする気はしないかなぁ。

 

正直、郷ひろみで居られる時間は、もうそんなに多くは残されていないと思う。

そろそろ最後の終着点に向けてのまとめの時期に入ってきているのかもしれないけど、 

だからこそ私は、もっともっと郷ひろみらしい曲で攻めてほしい。 私の大好きな郷ひろみの

ままで最後まで突き抜けて、駆け抜けてほしいと願っている。 小学生の頃から50年以上、

郷ひろみの活躍、成長をずっと見て来れて、ずっと共に生きて来れたのを嬉しく誇りに思う。

 

さて、久しぶりにブロクを書いた。 今年の1月1日、病院で透析中に突然の地震で、ベッドが

激しく揺れ、天井がギシギシと歪み、布団を被って頭部を守って長い揺れの時間を怯えて過ごした。 透析は途中で中止になり、車での透析の帰りには駅じゃなくて途中の線路に電車がそのまま放置(誰も乗っていない)されていた。 本当に恐ろしかった。 そんなのもあってブログが止まって今日まで来てしまったというのもある。

 

でも、今回の郷ひろみの新曲「できるだけ、」の、♪できるだけ、灯しあおう、できるだけ、明るい日を♪という言葉に少し救われた気がした。 この曲じゃなかったら、またブログを書かなかったかもしれない。 どうもありがとうって郷ひろみにお礼が言いたい。 

私も、できるだけ、明るく頑張って生きたい。    

              蘇った天使たち / エンジェル

 

カサブランカレコード時代最後のスタジオ盤で5thアルバム。

全曲粒ぞろいの秀逸なハードポップのオンパレードなのだが、アルバム全体を通して聴くと同じ

ようなミディアムテンポの曲ばかりで起伏、変化に乏しく、各曲がお互いの良さや個性を相殺しているようにも感じる。 どの曲も凄くいい曲なだけに何か勿体ない気がする。

ちなみにパンキー・メドウスは、エンジェルの70年代のアルバムの中では、本作が一番のお気に入りなんだそうである。

 

        エンジェル

 

思えばエンジェルは、1stアルバムのブリティッシュな雰囲気が色濃く漂うプログレッシブ・ハードロックから、この5thアルバムのアメリカンなハードポップへと変貌を遂げたわけだが、

ルックスの方もこのアルバム辺りからメンバー間で、もう純白のコスチュームは卒業したいと思っていたのか、中ジャケットにはコスチュームを着てないメンバーの写真が使われている。

このアルバム発売後のライブの方でも、最初の頃は5thアルバムツアー用の新デザインの純白のコスチュームを着ていたが、後の方では純白のコスチュームなしでのライブを行っていた。

でも、やはりそれはエンジェルとしての魅力が失われてしまっていたと思う。 そのライブを観た観客も戸惑ってしまっただろうと想像する。

 

          エンジェル

 

そして、エンジェルは不運にも、このアルバム発売後にカサブランカレコードの内紛に巻き込まれ活動停止に追い込まれてしまう。 この5thアルバムは、当初アメリカの東海岸でのラジオチャートアクションが良かっただけに大ヒットのチャンスだったが、レコード会社からのバックアップが得られず、十分なツアーもできずに残念ながらヒットにはならなかった。

77年の来日公演のトラブルといい、レコード会社のトラブルといい、直接本人らの責任ではない所で本当にエンジェルは不運なバンドだったと思う。

 

      エンジェル

 

 

 

                歪笑小説

 

★★★☆☆

出版業界の裏を多少オーバーに、ユーモラスに描いた連作短編集。

大袈裟に書いてあるけど出版業界の裏側なら、まぁこんなものかもしれないという程度で、

特に驚くような事はなかった。 どちらにしても小説家共々、出版社の編集者というのも大変な仕事なんだなぁ。

 

東野圭吾の作品なので、安定感がありそれなりに面白いけど、売れっ子作家である東野圭吾のような強い立場の者が、駆け出しの新人作家や人気作家にはへいこらしなければならない編集者のような弱い立場の者らを揶揄してもそんなに笑えないし、作品の内容がイマイチだったとしても名前だけで本が売れてしまう東野圭吾が言うと少し嫌味に感じるかも。

              天使の反逆

 

エンジェルの4thアルバムで、ビルボードチャート最高55位と、エンジェルのアメリカで最も売れたアルバムになっている。 前作「舞踏への誘い」から、それまでのプログレハードの大作指向から曲をコンパクトにし、ポップな曲も取り入れて路線変更をして、売れる曲、売れるサウンドを模索してきたエンジェルだが、本作では更にそれを押し進めてきた感じがする。

 

このアルバムの1曲目から4曲目まではライブでも重要な曲になっているが、アメリカで一般ウケして売れるために、ハードロックな部分を多少削ぎ落し後退させたオーバープロデュースに

なってしまっていて、エンジェルのメインスターであるグレッグ・ジェフリアのキーボードも、

パンキー・メドウスのギターも音が後ろに引っ込んでしまっていて非常に残念だ。 

しかし、このアルバムでの78年のツアーが、エンジェルのライブが最も充実してきた時期なのは

間違いない。 そして、ライブでのこのアルバムからの曲は、スタジオアルバムよりかなりパワーアップしたハードでヘヴィなサウンドを聴かせてくれている。

 

              ウインターソング

 

そして、このアルバムのラストを飾るエンジェル最大のヒットシングル「ウインターソング」は、ロサンジェルス少年合唱団をフューチャーしたクリスマスにはもってこいの独特の雰囲気のある凄くいい曲になっている。 ただ、ライブではサウンド的に再現できないのかプレイされていない。 ちなみにこの「ウインターソング」は後に、「クリスマスソング」とタイトルと歌詞を少し変えてフランク・ディミノのヴォーカル部分だけ録り直して再発売されている。

 

余談になるが、このアルバム制作時のアウトテイクの「ベター・デイズ」も非常にメロディアスないい曲で私は好きなのだが、このアルバムに入れてしまうと変に浮いてしまうためか外されている。 できればもう少しサウンド的に練り直して更に洗練させてエンジェルの5thアルバムの

「蘇った天使たち」に収録してほしかった。