天使の反逆 / エンジェル | たかあきらのブログ

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              天使の反逆

 

エンジェルの4thアルバムで、ビルボードチャート最高55位と、エンジェルのアメリカで最も売れたアルバムになっている。 前作「舞踏への誘い」から、それまでのプログレハードの大作指向から曲をコンパクトにし、ポップな曲も取り入れて路線変更をして、売れる曲、売れるサウンドを模索してきたエンジェルだが、本作では更にそれを押し進めてきた感じがする。

 

このアルバムの1曲目から4曲目まではライブでも重要な曲になっているが、アメリカで一般ウケして売れるために、ハードロックな部分を多少削ぎ落し後退させたオーバープロデュースに

なってしまっていて、エンジェルのメインスターであるグレッグ・ジェフリアのキーボードも、

パンキー・メドウスのギターも音が後ろに引っ込んでしまっていて非常に残念だ。 

しかし、このアルバムでの78年のツアーが、エンジェルのライブが最も充実してきた時期なのは

間違いない。 そして、ライブでのこのアルバムからの曲は、スタジオアルバムよりかなりパワーアップしたハードでヘヴィなサウンドを聴かせてくれている。

 

              ウインターソング

 

そして、このアルバムのラストを飾るエンジェル最大のヒットシングル「ウインターソング」は、ロサンジェルス少年合唱団をフューチャーしたクリスマスにはもってこいの独特の雰囲気のある凄くいい曲になっている。 ただ、ライブではサウンド的に再現できないのかプレイされていない。 ちなみにこの「ウインターソング」は後に、「クリスマスソング」とタイトルと歌詞を少し変えてフランク・ディミノのヴォーカル部分だけ録り直して再発売されている。

 

余談になるが、このアルバム制作時のアウトテイクの「ベター・デイズ」も非常にメロディアスないい曲で私は好きなのだが、このアルバムに入れてしまうと変に浮いてしまうためか外されている。 できればもう少しサウンド的に練り直して更に洗練させてエンジェルの5thアルバムの

「蘇った天使たち」に収録してほしかった。