彼が亡くなってもうすぐ1年5ヶ月。
自分でもこんなに長いこと彼と一言も話せなくなり 私の一番の心の安定する場所を無くしてもなお、こうして生きていけてると思わなかった。
寄り添ってくれる姉妹がいて、天真爛漫な甥っ子や姪っ子がいて。否応なく元気に接しなくてはいけない職業があり救われてきたと思います。
それに、このブログの存在。
みんな大切な人を亡くし 苦しみもがきながらも少しずつ進もうとしている方々のブログを見ると、私ばかりが辛いと思うのが申し訳ない気持ちにもなって なんとか毎日やり過ごしてこれた。
悲しくて、何をしていても彼との思い出が２４時間巡っている状態だったのが
最近は 『そういえば、、』というような、ふと思い出す感覚になってきた。
そのひとつは歯磨き。
私が歯磨きをする前に『○○ちゃんも歯磨いて寝るよー』と誘うと
彼『もうさっき磨いたやん』と言う。これは100%ウソでお決まりのセリフ。
私笑いながら『もう、それバレてんのよー。早くおいでー』
渋々洗面所に来て私の隣で歯磨きをし始める。
小指を立てながら ドヤ顔で私にやってます感を出してアピールしてくる。
時には片手を壁につけてポーズなんてとりながら。時には廊下を歩いて行くかと思いきや振り返ってのドヤ顔。
私『たかが歯磨きですごいアピールしてくるじゃんー』と言いながら 毎回大笑い
ふと思い出して 心からあの日に帰りたくなる。
毎日毎日思い出してた日々よりも、この ふと思い出す時の方が、懐かしくて切なくてとても寂しい気持ちになる。
これを書きながら涙が溢れて仕方ない。
歯磨きをする時に思い出して 彼の祭壇に向かって、彼がやってたように 小指を立ててドヤ顔をして磨いてみた。
誰にも笑ってもらえない彼のモノマネ。
彼だけは『何やってんねん！』と笑っててくれるかな。
いつも私を笑顔にさせてくれる甥っ子ちゃん
姪っ子は2人いるけれど やっぱり男の子というのは特別な感情があるような。
彼にもこういう時期があって 大阪で生まれて親の影響で阪神ファンになって自分も野球チームに入って。
元気に遊んでたんだなぁ、、なんて思って
妹には嫌がられそうだけど 彼に愛情を注げなくなってしまったから、甥っ子に彼の幼少期を想像して重ねて 大事に愛情を込めて成長を見届けていきたいな、と思っている
とにかく元気に無事に大きくなって欲しい