今回この小さな採掘場所へ出かけたのは訳が有りました。 実はこの場所が幻の三葉虫Burmeisteria armatus通称"Elvis"とも呼ばれる三葉虫の産地だからです。 そして棘の無いBurmeisteria gigas(Scabrella)の産地でも有ります。 厳密にはElvisは画像の場所よりIssoumourの崖を少し登った場所で採取され、gigasは画像の場所から採取されます。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/f7/e2/j/o0600080014427351036.jpg?caw=800)
沢山の採取の為の穴が開くLghafte。 地下2m程の場所から化石を採取しています。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/7f/4d/j/o0600040014427351065.jpg?caw=800)
穴を覗いて見たところです。 ここではZlichovaspisやCrotalocephalus等も採取出来ます。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/7b/02/j/o0600040014427351080.jpg?caw=800)
大きなZlichovaspisの頭部のネガ部分発見。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/f0/39/j/o0600040014427351118.jpg?caw=800)
Burmeisteria gigas(Scabrellaとも呼ばれています)です。 ここで採取をししている原石屋に見せていただいた物です。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/ff/3b/j/o0600040014427351148.jpg?caw=800)
問題はこちら。 これはElvisの尾板の一部です。 棘が生えていた跡が確認出来ます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/3d/c3/j/o0600040014427351184.jpg?caw=800)
こちらは上の画像のネガ部分です。良く見ると折れた棘が母石の中に有るのが判ります。 プレパレーションするなら棘を一つ一つ取り出すしか手はないですが、棘が有るBurmeisteriaは実在すると言う証拠写真です。 完体を目にすることはまず無いBurmeisteriaは、「そんな三葉虫は居ないのでは?」と思われがちですが、ちゃんと存在します。 ただ入手はほぼ不可能なまさに幻の三葉虫です。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/mdl-store/72/59/j/o0600045014427351211.jpg?caw=800)
そしてこれがBurmeisteria armatusの完体画像です。