人には才能というものがある。
それは努力でもあり、天性のものであったりもするのだろう。
日々、泡立てた牛乳でウサギを描き続ける旦那さん。
それでも長年乗馬をしたいと思いながら生きてきたことは確かである。
ラクダや象の背中に乗ったりすることはあったのだが、
なかなか馬の背中に乗る機会がなかったのである。
なんといってもあの乗馬した時の颯爽とした感じに憧れてやまない。
いつか黒毛の馬にまたがり、砂浜を疾走したいものである。
というわけで、少しでもその夢に近づこうと、
私は家の近くの馬が集まり、日々疾走している場所へ向かった。
ここで夢を見たたくさんの人が儚く散っていったのかと思うと切なさすら感じる。
初めてのことだったので、どこから入りどこへ向かうのか、
どのように馬券を購入し、どのように勝ったり負けたりすることがわかるのか、
何も分からぬままに、そこここにといらっしゃる
恐らくもう20年は通い続けているであろう諸先輩方の後に続いた。
こちらも恐らくもう20年は券売機の奥に座り続けているであろう
ベテランと思われるおばさんの声と手だけがのぞく。
指南を受け、無事になんとなく馬券は購入できた。
この時点ですでに出走時間の2分前である。
競走馬のごとく階段を駆け上り、自由席に向かう。
促されるままに購入した「3連複」という馬券、惜しくも外れてしまった。
私が購入した5-6-9ではなく、5-7-9なら500円が10,000円に化けたのである。悔しい!
このメインレースの後にもう1レースあったので、こちらは「複勝」
というもので購入してみたところ、500円が600円に化けた。
でもなによりも、馬が美しかった。
次回はぜひ昼から観戦したいものである。

この日は区長賞ということもあり、品川区のゆるキャラが勢ぞろい
来週は、1970年代に国民的アイドルホースで
第1次競馬ブームの立役者ハイセイコー記念がある。
猫パトロールと称したウォーキングに昼に夜にと暇があれば出かけている。
下町だからなのか、人馴れしている猫が多い。
今日、知り合ったばかりの方にモザンビークでのエピソードをほんの少し
ご紹介したところ、それはさぞかし大変だったでしょうと憐れんでいただいた。
ひとしきりその話をしたあとで、しみじみと一言。
「それにしても日本語がお上手ですねぇ」
「あ・・・(ええ、日本で、日本人の両親の間に生まれて、日本で教育を受けたものですから)。」
すると隣で「日本人なんですよ、ふふ」
YES!日本人なんです!
そんなシルバーウィーク。
エアプランツ、かわいい
うちにやってきた凛々しいアルパカです
種から植えた唐辛子が実をつけた
久しぶりに、シブヤに繰り出した。
通勤路でなければ、ギャルでもない私は
シブヤには用がない限りなかなか繰り出さない。
まず、人が多すぎるのだ。
そして次に、やはり人が多すぎる。
最後に、どうにもこうにも人が多すぎる。
自分のペースで歩くには、なかなかどうして街の流れに乗ることが難しい。
山の手線で一路シブヤに向かい、無事に改札を出たのも束の間、
ほれ見たことかと言わんばかりに後ろの人に私の踵とサンダルの間を
どっしりと踏まれた。その確かな重みで私のサンダルは
床を離れることを許されず、サンダルが床を離れると思い込んでいた
私の体はバランスを崩して前につんのめった。
ほらね、シブヤは歩くことすらままならない。
待ち合わせまで少し時間があったので、駅ビルへ入った。
目的の売り場は4階にあるというので、すでに2階だったところから
ちょうど目の前にあったエスカレーターに軽い足取りで乗りこんだ。
3階を通り過ぎ、もうひとつあがると、そこにはなぜか5階という表示があった。
足取りが軽すぎて4階を飛び越えてしまったのか、
はたまた誤表示か・・・いやいや、ここはナカラではない。
ここは世界に誇るTOKYOだ、しかもSHIBUYAである。
まさかそんな馬鹿げたことはあるまい。
しかしその階の表示は何度確認しても5階だし、
何度振り返っても階下は3階となっている。
むむむ、ワンダーランドに迷い込んだのか。
仕方がないので恐る恐る店員さんに尋ねることにした。
わたし:「あの、すみません・・・4階に行くにはどうしたらいいのでしょうか・・・?」
店員さん:「4階ですね。でしたら、あちらにある階段を下がっていただきますと、4階になります」
わたし:「・・・わ、わかりました。ありがとうございます・・・」
5階にいるのだから、下がれば4階さ。そうさ、3と5の間は4さ。
しかしなぜ4階にはエスカレーターが通っていないのか。
運動を促して客の健康を気遣っているという新しい形のサービスか、
など色々考えたが答えは出ずじまい。
用を足し、待ち合わせの時間も迫っていたので、
そのデパートを後にし、勇んでシブヤの街へと繰り出した。
なんといっても待ち合わせた店は109ビルの向かいだ。
気を張って(自分を保って)歩いていかなければならない。
日も暮れた19時半、109目指して私はぐんぐんと歩いた。
するとふいに、知らないサラリーマン風のスーツ姿のおじさんが、
ぐんぐん進む私を目で追いながら、しみじみとこう呟いた。
おじさん:「黒いなぁ~」
・・・おじさん、言われなくても分かってるよ。とは私の心の声。
嗚呼シブヤ、なんと愉快な街だろう。
右に行っても、左に行っても、下町である。
この下町という場所が私は好きである。
まだ八百屋も、魚屋も、花屋も、金物屋もある。
まさにパーマ屋と呼ぶにふさわしい、パーマ屋だってある。
そうそう、海苔屋もあるのだ。
(今は埋立地に囲まれてはいるが、江戸の時分には海がすぐそこでした)
以前よりは活気がない、もしくはチェーン店やコンビニが
増えたのであろうが、まだまだ元気がある方の商店街である。
自転車で少し走ると、別の商店街にもぶつかる。
まさに、町なのである。
ナカラでは一変、毎日が日曜日(もしくは休みなどない)主婦となり、
この4月からは週に3日働きに出ている。
この週3日働きに出るというのは、思いのほか私にあっていたようで、
飛び飛びで出勤していることを大変だと思う人もいるようだけれど、
私には仕事も家のことも意識が切れずに、でもメリハリがつけられるのでちょうどよい。
以前は実家にお世話になりながら働いていたので、恥ずかしながら
仕事や自分のことだけ考えていればよかったのだけれど、旦那さんがいるとそうもいかない。
これに子どもが入ってくると、さらにそうもいかないのだろうなァ。
というわけで、平日だけれども仕事がお休みの日の平日は、私にとって新鮮なのである。
だって、平日に混雑していないお店で悠々と買い物ができるし、
土日は混んでいるようなところにも余裕綽々で出かけることができる。
そんなわけで、先週の火曜日には念願の「合羽橋」に行ってきた。
上野で銀座線に乗り換え、田原町まで二駅。
駅を降りて大きなお寺を横目に仏具屋を何軒も過ぎると、
コック帽を被った大きなおじさんが見えてくる。
ここが合羽橋の入り口である。
全長800mの商店街に業務用厨房機器や食器、ユニフォーム、
製菓や料理のための各種道具類や食品見本などを揃えた専門店が
所狭しと軒を連ねているのである。
最近よくお菓子を作るので、型やら道具やらを見て歩く。
たかが800mを4時間ほどかけて歩いたのである。
程よい疲労感と、荷物の重みから感じる確かな買い物をした安心感。
ああ、充実した休日であった。さ、オーブンも買わなくっちゃ。













































