2024年夏青春18切符お城巡りの旅<3日目> | 侍ホリタンの続続100名城訪問記

侍ホリタンの続続100名城訪問記

惜しくも日本の100名城や続100名城に入らなかった隠れた名城が日本にはまだまだあります。
侍ホリタンが独断と偏見で選んだ続続100名城を紹介していきます。


先週末の台風接近で取りやめた18切符お城巡りの旅、本日より再会します。

お城巡りの旅3日目は、1泊2日で岐阜県中津川市にある苗木城と知多半島にある大草城、大野城の訪問です。


【苗木城


続100名城にも認定されている苗木城、木曽川の右岸にそびえる高森山(432m、木曽川との標高差170m)に築かれた山城です。岩山に築かれている為、敷地の確保が困難なことから長い柱や貫で床下を固定してその上に建物を建てる懸造りの建築様式が用いられています。また自然の巨石を巧みに石垣として取り入れています。

1526年遠山氏により築かれ、本能寺の変後に森長可公により城を追われますが、関ヶ原の戦い前に城を奪い返し、以後明治まで12代に渡り遠山氏が苗木領を治めました。


JR名古屋駅にて7番ホーム中央線区間快速中津川行きに乗り換えます。17駅、1時間20分程で中津川駅に到着します。


中津川駅


駅前にあるモニュメント、

栗きんとん発祥の地だそうです。


苗木城行きバス乗り場、

改札を出て左側、観光案内所の前にあります。


北恵那バス、1番乗り場より付知峡線「付知峡倉屋温泉」行きまたは「加子母総合事務所」行きに乗車、6つ目のバス停「苗木」で下車します。所要時間は12分料金は400円です。

また9月から11月の土日祝限定で苗木城行きの期間限定直行バスが1日3便出ています。乗り場は3番乗り場、苗木遠山史料館近くの「苗木城」バス停での下車になります。


行きは定期運転の路線バス利用、「苗木」で下車、バス停前の信号を左に曲がって行きます。ここから苗木遠山史料館まで徒歩20分、

案内板が多数設置されているので迷う事はありません。


苗木遠山史料館、

続100名城スタンプは入口左に設置されています。御城印は入口左側の窓口で購入できます。



史料館内休憩所前の展示物

史料館内の苗木城復元模型


史料館内に展示されている風吹門、

明治4年に解体された苗木城で石垣以外の唯一残る遺構です。

当時は大泉寺に移築されていました。


史料館を出ていよいよ苗木城攻略開始です。


史料館右手奥の遊歩道を進んで行きます。



A1駐車場近くにある御城印の購入できる自動販売機、オリジナルシール付きで500円でした。




足軽長屋跡からの苗木城の眺め



風吹門跡、

左側は大矢倉跡の石垣



大矢倉跡の石垣、

3階建ての苗木城では最も大きな櫓が建てられていました。



大矢倉跡からの苗木城本丸の眺め



大門跡、

ここから本丸、天守展望台へ向かって登って行きます。


坂下門跡


二の丸跡の眺め、

領主遠山家の住居や家臣が集まる部屋がありました。


本丸口門跡と千石井戸、

千石井戸は苗木城内で最も高位置にあり今でも水が湧き出ています。



本丸口門跡からの大矢倉跡の眺め


武器蔵・具足蔵跡、

礎石や縁石は当時のまま残されています。



天守展望台まであと少しです。



天守展望台、

天守の柱があった穴を再利用した展望台です。

ここにはかつて二つの巨石にまたがる形で3層の天守が建てられていました。


展望台からの眺め、

木曽川、恵那山、建設中のリニア新幹線の橋を見ることができます。



馬洗岩、

この岩の上に馬を乗せて洗ったと言い伝えられています。



笠置矢倉跡、

笠置山に向かって設置されていた3層の物見矢倉跡です。




苗木遠山史料館南西側にあるB1駐車場からの苗木城の遠景


B1駐車場から続く登山道途中にあるビュースポットからの苗木城の遠景



帰りは苗木遠山史料館南側にある「苗木城」バス停から期間限定直行便を利用しました。史料館からの時間は徒歩10分です。


日本のマチュピチュと呼ばれているだけあって自然の地形を巧みに利用した魅力的なお城でした。秋シーズン、春シーズンにも再度訪れたいと思いました。