6月28日(火) 上天気すぎだってば! 【原油高】
相変わらず軽油価格が上がり続けています。
業界紙によると、軽油が1円上がっただけで
業界として180億円の負担増になるとか。
昨年からすると10円以上は上がっているから
すでに1800億円以上の、ってことになります。
業界としても「経営危機突破キャンペーン」とか、
いろいろな活動を展開しているそうですが、我々
中小の運送会社には、キャンペーンに呼応して
「それじゃぁ何とか協力しましょう」と言ってくれる
ような、気のいい(余裕のある)荷主さんばかりでは
ないので、なかなか気の遠くなる話なのです。
そう言うウチの会社も例外ではなく、3年ほど前と比較
すると、軽油の仕入れは、約25%強の値上げを
強いられています。
そこで昨年、ある荷主さん(上場企業)の担当者に
「油も上がってきてるので、何とか運賃を上げて
もらえませんか?」
と、お願いしたところ
「まぁおたくが言うんだったらしょうがないな。
運賃の値上げに協力しましょう!」
という嬉しい回答をいただきました。
(実際10年前の運賃に戻していただきました)
このご時世に「運賃値上げ」を獲得するなんて
奇跡のような話だと思われるでしょうが、実は
この話には【落とし所】に持っていくための
【レール】があったのです。
2年前からジワジワと敷き続けた【レール】が。
運送会社にとって「損はしても得することなんて
何ひとつ無い!」と言われている厄介なもの【ISO】、
それと最近よく耳にする【CSR】。
これを運賃交渉のネタに使わせていただきました。
えっ?ISOを取得したのかって?
いえいえ、そんな無駄遣いはできませんよ。
なにしろ貧乏会社だったんですから ^^
・・・・・・・・・・ つづきはまた♪
6月27日(月) 晴れすぎだよ! 【運送業って?】
みなさん、運送会社の仕事ってご存知ですか?
このブログを見て頂いている人が、運送業に
携わっている人なら「何をいまさら」って
話かもしれませんが、ご存じない方の為に簡単に
説明させて頂きます。
運送業は大きく分けると3種類あります。
一番なじみのあるのが、ペリカン便の●通さんや
クロネコヤ●トの宅急便などの様に小口荷物を
扱っている【路線】と呼ばれるもの。
次にうちの会社の様に、荷主さん(企業・商店等)
の荷物を直接、問屋さんや倉庫に届ける【貸切】と
呼ばれるもの。【路線】が集荷→仕分け→幹線→
到着店で仕分け→各家庭へ配達、と何度も積み替える
のに対し、【貸切】は積んだ荷物は積み替え無しで
お届け先へ納品するのが一般的です。
簡単に言えば、輸送単位の大きいものって事です。
あとひとつが【取り扱い】と呼ばれるもので、
荷物とトラックをお見合いさせて、中間マージンを
いただく仕事です。(情報の出会い系のようなもの
かな?)
【取り扱い】を本業とされている会社もありますが
ほとんどの運送屋さんは、この【取り扱い】部門を
兼ね備えています。
このように、大きく分けても3種類あるわけですから
ここから、輸送する荷物や量によって細分化すると
「全く同じ運送会社は二つと存在しない」と考えても
いいんじゃないでしょうか。
だから面白いのです!
ライバルはゴマンといます。
でもそのライバルは、良きパートナーであるとも
言えます。
知恵を出し合って、議論を戦わせるのです。
そのなかでオリジナリティを出さなければ、ただの
【運送屋】という大きなくくりに埋もれてしまうのです。
何でもいいから「うちのココがすごい!」をひとつ作る!
まずそこから始めないと生き残れないのが、今の運送業界を
とりまく環境なんですよ。。。みなさん♪
6月24日(金) 晴れ 【来客】
「燃料のお話で伺いました」と来客。
話を聞けば、自社のインタンクに入れる軽油を
販売している業者さんらしい。
「ウチはインタンク持ってないんですよ」
と言うと、少し拍子抜けした様子。
そもそもウチは、日本国中を飛び回っている
会社なので、わざわざ本社の給油所なんかに
くるわけもないのですよ。
折角、知り合いの同業者の紹介で来て頂いたので
一通りの説明を聞かせていただきました。
値段は、今ウチが入れている軽油より14~16円
安いそうだ。(ウチはU社・K社・I社・N社)
確かに魅力だ!
ただ、品質はどうか?と尋ねたところ、
「抜き取って頂いても色はほとんど同じですよ」
との事なので、「それは見た目でしょ?、僕の聞きたいのは
その軽油が今ウチで入れているのと比べて、燃費がどうなのか?
ということなんですよ。」
「少し悪いかもしれませんねぇ・・・」
ここなんですよね!
1リッター当たり、17~18%の価格ダウンとなるので
一見お得な感じはしますが、現在1リッターで2.5kmの
大型車のドライバーを教育し、経済速度運転をさせる事で
3.0kmにまで燃費の向上をはかることができますので
こちらの方がお得ではないかと思います。
その教育は出費ゼロですからね。
まして、そのテの燃料って噴射ポンプが詰まったりとか
色々支障をきたすのが通説ですし・・・。
高額なトラックなのですから、
良い燃料(ご飯)を食べさせてあげてください。
経費削減の目の付け所は、ソコじゃないと思いますよ。
「正規品で勝負してこそ・・・でしょ?」
6月23日(木) 曇り時々雨 【サービス業】
ウチの会社、年に一度ドライバーを対象にした「勉強会」
を行っております。これは、一昨年のことですが・・・
『さて問題です。運送業は第何次産業でしょう?』
とたずねてみた所、みんなシ~ン・・・となりまして
結局、まず第一次産業とは何ぞや?という所から、
説明をしなければならない羽目になったのですが。。。
で、私が何を言いたかったのかと言えば、
『われわれの運送業はサービス業である』
と言うことを認識してもらいたかった訳なのです。
『サービスギョウ?』
と言う顔をしていましたよ、ほぼ全員が。
トラックに荷物を積んで、目的地まで走ったら荷物を降ろす。
何年間も同じ事を繰り返してきたこの作業が、サービス業と
呼ばれるものなのか?と言うような顔・顔・顔。
ではみなさんに質問です!
サービス業のなかで、一番なじみのあるのが飲食店ですね。
みなさん外食するときに、何を基準に店を選んでいますか?
○ 美味い
○ 安い
○ 店がキレイ
○ 店員の態度が良い
などなど色んな答えが返ってきました。
私が待っていたのは、まさにこの答えでした。
ではこの四つの基準を我々の仕事に当てはめると?
● 安全確実な輸送
● 適正な運賃(さすがにここは安いとは言いづらく)
● 車両が清潔
● ドライバーの態度が良い
と言うことになりますよね。
だから『サービス業である』と言うことを、今日から認識し
毎日それを意識しながら仕事に励んで頂きたいわけですよ。
私のたったこれだけの話で、その年から車両事故は激減し、
荷物事故も今ではほとんど無くなりました。
それまで比較的自由だった服装も、制服を貸与したおかげで
みんな『サービス業なんだ』と言う意識を、さらに高めてくれた
ように思われます。(まさに、仕事は装束から・・・ですね)
「この年から、会社が変わり始めました」
6月22日(水) 雨のち曇り 【反省】
”風が吹くと桶屋が儲かる”ではないけど
災害が起こると、土建屋さんが忙しくなり
重機のレンタル屋さんも忙しくなる。
(当然、運送会社も・・・と願いたい)
昨年、私達の地域は、大洪水のせいで
付近の山が崩れ、川は決壊し道路は陥没、
計り知れない程の甚大な被害を受けた。
ここにきてやっと復旧工事が始まったが、
とにかく山が深いため、あと5~10年は
掛かるのではとのこと。
コンクリート製品や鉄鋼資材だけでも、
相当量の輸送が見込まれているので、平ボデ
車や簡易クレーン車は、当分のあいだ仕事には
困らないのではないかと。。。
そこで自分の会社はどうかというと、それが
まだ何のアクションも起こしていない。
コンクリートを運んでいるトラックと、毎日
のようにスライドしているのに、僕自身も
「ピン」と来なかった。(なんたる節穴)
すでに出遅れているのは間違いないけど、
同業者・地元の土建屋さん・ゼネコンなどの
各ルートから早急にリサーチし、輸送に参加
しなければ!
「今からでも遅すぎることなんてない!」・・・と思う。
6月20日(月) 晴れ 【暇なときこそ】
朝8:00 出社してまず配車表を見る。
今日も暇かぁ・・・とため息をつくのが毎朝の日課だった。
梅雨空のこの時期は、決まって仕事が暇になる。
お天気が悪いということは、
1)飲料水関係の出荷量が落ちる
2)現場作業が中止になるので、平ボデーが暇になる
3)なんとなく気分が滅入る
3番目のは冗談としても、とにかく晴天が続いてくれた方が
良いに決まっている。暑いからビールも飲むし、大工さんだって
忙しいのである。
ただ下半期(繁忙期)の忙しさは、忙しいという事実にかまけて
会社の弱点を見逃しがちになるから、この時期にじっくり
考えることが、今期もいい数字を出すことにつながっていくのだと
考えれば、この梅雨空も悪くない。。。のかも?
何事も前向きに!
はじめまして
A「何か仕事出てない?」
B「ウチも探してるんですわ・・・」
A「また何かあったら頼みますわ」
B「こっちこそお願いします・・・」
運送会社の配車係って、一日中こんな会話ばっかりしています。
「仕事ないの?」か「車いないの?」しか言う言葉が無いのか?ってぐらいに。
毎日毎日、電話ばかり掛けて同じ言葉のくりかえし。
これじゃぁ何の進歩もないよ!
儲からないんじゃなくて、儲けようとしてないんじゃないかなぁ?
同業者のみなさん!
一緒に変えていきましょうよ、儲かる会社に。