事業再構築補助金の第三回公募が開始されています。前回のブログでも触れましたが、今回、最低賃金枠と大規模賃金引上枠の二つが創設されました。
今回、これについてもう少し詳細に解説いたします。先日、動画を収録しました。よかったら見てくださいね。
顔が白いのは、綺麗に見せるために「おしろい(白粉)」をしました!!(冗談です。)ちょっとミスりました(笑)。
以下、文章でも解説しておきます。
まず「最低賃金枠」についてですが、「業況が厳しく、最低賃金近傍で雇用している従業員が一定割合以上の 事業者について、補助率を3/4に引上げ(通常枠は2/3)、他の枠に比べて採択率を優遇する」ものです。
要件は以下の二つです。
「最低賃金枠」は、「緊急事態宣言特別枠」に比べて採択率において優遇されます。 また、不採択となった事業者については「通常枠」で再審査されますよ。
「緊急事態宣言特別枠」より優遇って・・・これって凄いことですね。
第一回の「緊急事態宣言特別枠」は、応募数5,181社、申請要件を満たした数4,326社、採択数2,866社でした。応募数に対する採択率は「55.3%」、要件満たした社に対する採択率は「66.3%」でした。
これより採択率において優遇されるのです。(もちろん第一回と同等の採択率になるかどうかは分かりませんが。。。)
つまり、この枠に申請できる方は、是非とも「最低賃金枠」で申請してください。
ちなみに、最低賃金については、地域別最低賃金全国一覧を参照してください。
次に、「大規模賃金引上枠」についてです。この枠は「最低賃金の引上げの負担が大きい従業員数の多い事業者に配慮するため、従業員数が51人以上の場合は、補助上限を 最大8,000万円まで引上げる(従前は最大6,000万円)。さらに、従業員数が101人以上の場合には、補助上限を最 大1億円とする」ものです。
なお、「大規模賃金引上枠」は、150社限定となります。
要件は以下の二つです。
年額45円ってどんな感じでしょうかね。たいしたことないと思いますか?もちろん、コロナ禍なんて関係のない増収増益の会社にとっては、たいしかことないかもしれませんね。
しかしながら、事業再構築補助金に申請しようと検討している中小企業は、やはり業績が思わしくないところが多いです。だって、売上減少が要件なのですから!
100人の会社が45円に引き上げたとしたらどうなるか?
100人×8時間×20日間×12ヵ月×45円=864万円です。
3年だとどれくらい・・・??
5年だと・・・??
計算してみてください。
結構な引き上げ額になりますでしょ??
まあ、大規模賃金引上枠は、相当規模の中小企業を対象としていますので、小規模・中小事業者さんには関係ありません。
小規模・中小事業者の方は、「最低賃金枠」に合致するのなら、是非ともこの枠に申請しましょう。高採択率が望めます。
つまり、支援する専門家の先生方も、「最低賃金枠」の支援をされるとよいと思います!もちろん、通常枠などの方が成功報酬額が高くなると思いますが、採択率の高い「最低賃金枠」を確実にご支援された方がよいかもしれませんね。色々な考え方があると思います。
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