2022年1月に詠める Vol.2<「日々のお題」等>
<<短歌>>
注1:「日々のお題」は筆者自ら設定したものです。
注2:どれも(俳句も)、言葉遊びのつもりで気楽に
詠んでいますので、固いことは抜きで。
注3:【別途】とあるのは、一応、
「日経歌壇」等に投稿予定の歌です。
(必要により更なる推敲を加えるので、
変身することたびたび。)
通常、投稿後、ひと月経過後くらいに、
ここに載せます。
注4:すべて未発表のものです。
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★★日々のお題★★
(注:筆者が自ら設定した「お題」です。)
(「雑煮」関連)
お雑煮のお出汁に穴開き真昆布をキッチンバサミはいつも我を張る
(「箱根駅伝」関連)
牛乳をラッパ飲みして声援を駅伝走者と酪農家とへ
(「十二支」関連)
帰り来て年賀はがきの封を切るわれ六度目の年男なり
(【五】)
受診終へ立ち寄る先は神楽坂五十鈴の甘露甘納豆を
(「暖房」関連)
待ちぼうけ燃費気にしてOFF-ONをやみそうにない東京の雪
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(「風邪」関連)
最奥の席からひとつ咳の音はたと気づきぬくさめ少なき
(「成人」関連)
できることできないことと半ばして準成人の十八十九
骨盤の幅はおA●Iと無関係?振袖すがたの尻を眺めて
(「オノマトペ」関連)
芋けんぴ齧れば「ポキン」とでかい音ついつい太く切りすぎちやつた
(「調味料」関連)
「ガーゼなどに包んでください」表記ありて使はず仕舞ひのハーブの小瓶
無し。
(「ケータイ/スマホ」関連)
またも知る盛者必衰の理をカナダ生まれの黒いちご逝く
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(「寒気」関連)
暖冬の予想が一転厳冬に諏訪湖にできるか神の足跡
(「新聞」関連)
忽ちに気が充満す身の裡に新聞歌壇に拙歌を見つけ
(「鍋料理」関連)
もつ鍋のスープは味噌味一択さ七味を振つて至福の時を
(「入試」関連)
週末は雪にならうか危惧するは共通テストの日の足まはり
(「活力」関連)
朝食はずつとご飯の和食党仕事に耐えるパワーの源
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(「優しさ」関連)
スカートの裾から白くシミチョロが気づかぬふりをするも優しさ
(「対立」関連)
揉めること見越して用意の録音機出番無かりしことを喜ぶ
(「家族」関連)
運転の練習したいと頼まれて試験場へと急ぐ土曜日
(「雪かき」関連)
信州は白馬に積もる屋根の雪「雪投げ」できるうちはまだまだ
(【中】)
午前中いつたい何をベテランら天狗の団扇を舐めたる証し
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(「気体」関連)
もうもうと煙立つまで焼き上げる油汚れの鉄フライパン
(「液体」関連)
ちよつとした名のあるワインを買ひ求むDry January残るは二日
(「固体」関連)
自作機のHDD(ハードディスク)は七年目次は必ずSSDへ
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<<路地裏短歌会>>
「自由詠」
打ち寄せて引いてまた寄す重き波友の訃報に接しし宵に
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<<俳句>>
(注:「立春の前後に詠める」(俳句)に
掲載の予定。)
<以上>