2022年1月に詠める Vol.1<基本>
ブログ記事に添えたものです。
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<<短歌>>
(腰の衰へ)
公魚を釣りたしされどカタツムリテントは腰に鞭打つごとし
十一月又は三月が最適かお空に近い燻製づくり
(ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートを見て)
ポーズしてメモつて再生またポーズときどきバックす朝暗きうち
(雪の20Kmを20分で走れば)
雪道の下りをビュンビュン飛ばし行く舌なめづりの死神の鎌
毎年のやうに値上げの保険料家の重さに肩が軋みぬ
(ウィーンフィル ニューイヤーコンサート2022)
壇上にザビーネ・マイヤーは幾人か演奏場面を止めて検む
事件から早四十年(よそとせ)がウィーンのステージ上にはザビーネ十人
(高齢者パーティ遭難)
人ひとり天狗岳に死し我は知る四文字熟語「観天望気」
手作業か機械かしらたき結ぶのは寒さ厳しき今宵はおでん
<<俳句>>
腰庇ひ愛車を洗ふ年男
囲碁打てばいつしか雑煮の冷めにけり
降る雪や燃費の値がまた落ちぬ
春永や半日かけてうどん打つ
自転車の鍵(キー)持て開ければ冬の雨
大寒や載る当ての無き歌誌を見に
焼入れの煙靡きて寒椿
受験子の荒むこころや冬深し
<以上>